ITRC meet29 プログラムの詳細です。
1 日目 (2011 年 5 月 23 日 (月))
11:00 〜 11:30
ITRC 総会 (委員のみ)
11:30 〜 12:30
ITRC 運営委員会
13:00 〜 13:45
基調講演
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ITRC のこれまでとこれから今回の震災において、我が国の科学技術の幻想が打ち破られた感がある。常に実践を重んじてきた ITRC のこれまでの活動を振り返りながら、情報通信技術とアカデミア、産業界のあり方について議論したい。
13:45 〜 14:30
パネル: 第 4 期分科会構成、ITRC 4 期に向けて
- チェア
- 下條真司 (NICT)
- パネリスト
- 岡部 寿男 (CIS: キャンパス情報システム分科会 主査)
- 曽根 秀昭 (INI: 情報流通基盤分科会 主査)
- 辰巳 治之 (MINX: 医療情報ネットワーク連携分科会 主査)
- 大崎 博之 (NWGN: 新世代ネットワーク構築のための基盤技術研究分科会 主査)
- 中川 郁夫 (RIBB: 地域ネットワーク活動分科会 主査)
- 渡辺 隆行 (UAI: 高齢者・障害者のインターネット利用分科会 主査)
- 中尾 彰宏 (NVW: ネットワーク仮想化分科会 主査)
平成 8 年 7 月に設立された ITRC (インターネット技術第 163 委員会) は、まもなく 3 期を終了し、第 4 期に向けて再始動する。 ITRC の研究活動のコアとなる各分科会のこれまでの活動を総括するとともに、第 4 期に向けた ITRC の進むべき方向性を議論する。
14:45 〜 16:00
企画セッション: ITRC とテストベッドネットワーク
- チェア
- 秋山 豊和 (京都産業大学)
- 講演者
- QGPOP (岡村耕二 (九州大))
- SINET4 (中村素典 (NII))
- JGN-X (河合栄治 (NICT))
16:00 〜 16:45
デモ展示プレゼンテーション
- 京大
- アラクサラ
- ライブドア
- CO-CONV
- 富士通研
- JNPR
- 住商情報システム
- シスコシステムズ
- NII
- 大阪大
17:00 〜 18:15
分科会セッション 1 (MINX/NVW)
- チェア: 中尾彰宏 (東大)
- 全体概要
- CoreLab、WiVi、Vnode 最新情報紹介
- 無線空間エミュレーション概要
- 今後の進め方
- Call For Experiment Proposal
- MINX との連携
18:30 〜 20:00
交流会
2 日目 (2011 年 5 月 24 日 (火))
9:15 〜 10:45
分科会セッション 2 (NWGN)
- チェア: 大崎博之 (大阪大学)
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アトラクター重畳を用いた複数仮想網の制御手法本発表では、単一の物理ネットワーク上に複数の仮想網を柔軟に収容するための仮想網制御手法を提案する。わずかな情報交換のみで複数の仮想網を柔軟に収容するために、複数の生物システムが同一の環境内で共生する様子をモデル化したアトラクター選択とアトラクター重畳に注目する。提案手法は、アトラクター重畳を応用し、複数の仮想網の間で性能に関する情報のみしか共有しないのにもかかわらず、それぞれの仮想網を独立して制御しながら、単一の物理ネットワーク上の資源を複数の仮想網間で柔軟に共有することができる。シミュレーション評価により、提案手法によって複数の仮想網を単一の物理ネットワーク上に柔軟に収容できることを示す。
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ソーシャルネットワークを用いた電子メールの重要度推定に関する一検討本発表では、電子メールユーザ間のソーシャルネットワークを用いて、電子メールの重要度を推定する手法を提案する。優先的に処理すべき電子メールを判定するという、電子メールトリアージの支援が求められている。ソーシャルネットワークを用いて、送信者単位で電子メールの重要度を推定する TrustMail が提案されている。TrustMail は直接知らない人からの電子メールの重要度を推定できるという利点がある一方、同一の送信者からのメールをすべて同じ重要度と判定する。そこで本発表では、ソーシャルネットワークと、電子メールの送信者および受信者の情報を用いて、電子メールの重要度を推定する手法 EMIRT を提案する。EMIRT はメール単位の重要度推定を実現するために、メールの受信者から送信者の紐帯の強さに加えて、メールの受信者から (同報メールにおける) 他の受信者の紐帯の強さを用いて電子メールの重要度を推定する。本発表ではさらに、25 万通を超える大規模電子メールコーパスを用いた実験の結果を紹介し、EMIRT の有効性を示す。
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オーバレイネットワークの QoS 制御を可能とする ISP 間仮想バックボーン構成基盤に関する研究現在、低遅延、広帯域など様々な QoS (Quality of Service) 要求を持つアプリケーションがインターネット上で動作している。このような様々な要求を満足するためには、要求に関わらず同一の制御を行うのではなく、遅延、帯域の情報などを利用した柔軟な QoS 制御が必要である。そこで筆者は、このような問題を解決し、アプリケーション単位の QoS 制御を基盤から提供する手法として、仮想バックボーン方式を提案する。仮想バックボーン方式では、アプリケーションの QoS 要求を集約、調停し、遅延などの情報を元に柔軟な経路制御を行うために、ISP の管理下にあるオーバレイルータと呼ばれるノードを用いる。オーバレイルータは、それらの間でアプリケーションごとのオーバレイネットワークである仮想バックボーンを QoS 要求に従い構成し、構成した仮想バックボーンに従いエンドノード間の経路制御を行う。本発表では、提案手法である仮想バックボーン方式の概念設計を述べた上で、実装したプロトタイプから行った実現可能性と基本性能の調査について述べる。
11:00 〜 12:30
一般セッション
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広域 OpenFlow ネットワークの運用管理と映像伝送実証実験
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エンドツーエンド NAT と ICMP
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Wireless propagation emulator for virtual wireless testbed
12:30 〜 12:40
クロージング
問い合せ先
PC
- 大崎博之 (大阪大学)
- 中内清秀 (NICT)
- 藤野雄一 (はこだて未来大学)
LA
- 太田昌孝 (東京工業大学)
- 地引昌弘 (NICT)
その他、本研究会に関しての問い合せは、質問フォームで受け付けています。