ITRC meet18 プログラムの詳細です。
1 日目 (2005 年 10 月 24 日 (月))
14:00 〜 16:00
次世代ネットワーク構築のための基盤技術研究分科会 (NGN)
主査: 村田正幸
副査: 大崎博之、村瀬勉
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アプリケーションに依存しない IPv6 グローバルエニーキャストの実現IPv6 グローバルエニーキャストは、同じサービスを提供する複数のサーバに共通の IP アドレスを割り当て、複数のサーバの中から最適なサーバを 1 つ選んで通信する機能である。現在では、グローバルエニーキャストは DNS ルートサーバなど特定のアプリケーションのみで実用化されている。そこで本研究では、任意のアプリケーションに適用できるグローバルエニーキャストを実現することを目標とする。我々は Mobile IPv6 とグローバルエニーキャストのメカニズムを比較し、多くの類似点を見いだした。Mobile IPv6 のメカニズムを応用することにより、任意のアプリケーションで適用できるグローバルエニーキャストが実現できる。
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オーバーレイネットワークによる QoS ルーチング制御に関する評価下位のネットワークレイヤを変更せずにエンド・ツー・エンドの QoS の向上を可能とする技術として、オーバーレイネットワークによる経路制御が注目されている。これは、オーバーレイネットワークを用いることで、輻輳箇所を回避するような経路にトラヒックを迂回させるという技術である。本技術を実現する上では、このような迂回経路を発見するための計算コストを考慮した評価が重要となる。そこで、本研究では特に、迂回経路の候補を制限した場合に、本技術の効果がどの程度得られるかということに関する評価を ISP 間の計測データに基づいて行う。この結果、迂回経路候補を適切に制限することで、本技術の効果が充分に得られることが分かった。
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広域グリッドコンピューティングにおけるデータ転送プロトコル GridFTP のパラメータ設定方法近年、地理的に分散した計算機資源をネットワークにより接続することにより、計算機資源の有効利用を図るとともに、大規模な科学技術計算を可能にする、広域グリッドコンピューティングが注目を浴びている。広域グリッドコンピューティングでは、大容量のファイルを転送するために GridFTP と呼ばれるデータ転送プロトコルが用いられている。GridFTP は、既存の TCP の問題点を解消するため、以下のような機能を持っている。まず、TCP のスロースタートフェーズにおける転送レートの立ち上がりを速くし、さらに TCP の輻輳回避フェーズにおいて高いスループットを達成するため、複数の TCP コネクションを並列に確立できる。また、ネットワークの帯域遅延積に応じて、GridFTP サーバと GridFTP クライアント間で TCP ソケットのバッファサイズを動的に交渉することができる。しかし、最適な並列 TCP コネクション数や、TCP ソケットのバッファサイズの大きさについては、これまで十分な検討が行われていない。そこで、本稿では TCP コネクション数と TCP ソケットバッファサイズに着目し、GridFTP の最適なパラメータ設定を定量的に明らかにする。
16:10 〜 18:30
地域ネットワーク活動分科会 (RNA)
主査: 中川郁夫
副査: 辰巳治之、平原正樹
(JAMINA と合同)
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RIBB II Update 地域間相互接続実験プロジェクト、最新事情
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地域ネットワーク連携ワークショップ 2005 in 沖縄 開催報告
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日食中継 −スペインから高品位映像伝送の様子−
医療情報ネットワーク相互接続分科会 (JAMINA)
主査: 水島洋
副査: 辰巳治之
(RNA と合同)
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Introduction
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JAMINA の活動について
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OMICS 関連プロジェクトと Intelligent spaceバイオ医療オミックス情報学人材養成プログラム網羅的疾患分子病態データベースの構築
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HEASNET について (保健・医療・福祉情報セキュアネットワーク基盤普及促進コンソーシアム)
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札医 Good Practice Projects 教育 GP、地域医療人 GP、知財 GP
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まとめ
20:30 〜 22:00
IPv6 促進分科会 (V6P)
主査: 藤川賢治
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OIPv6 (Optical IPv6)全光データパスパケットルータの実用化が視野に入ってきたが、それに適した IPv6 プロトコルの改造を考えた。
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複数無線基地局同時利用のための LIN6 の拡張本研究の目的は、複数の無線基地局から電波を受け取れるような環境で複数基地局を同時に活用しながら IPv6 によるインターネット接続することである。このため移動透過プロトコルとしては LIN6 を用い、LIN6 を改良することで、1) 複数基地局から受け取る prefix を同時に利用可能とし、2) また位置情報取得にかかる遅延を短縮することで通信時の SYN 及び SYN + ACK 送信時の遅延時間が短縮され、高速ハンドオーバが可能となった。
2 日目 (2005 年 10 月 25 日 (火))
10:00 〜 11:00
研究発表
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第 2 のルーティングテーブルを用いた柔軟な負荷分散手法
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複数アドレスに対応するための Socket API 拡張近年、複数のアドレスを同時に利用するトランスポート層のプロトコルが注目を集めている。しかし、従来の BSD Socket 及び Socket API は「1 つの Socket には 1 つのアドレス」が割当てられることを前提としているため、このようなプロトコルとは親和性の悪い部分がある。そこで従来の「Protocol Independent Programming」の枠組みで複数アドレスを用いるプロトコルを適切に扱えるようにするために、1 つの socket に複数のアドレスを割当てるための AF_BUNDLE, PF_BUNDLE 型を提案し、それに対応するように Socket 及び Socket API を拡張する手法を提案する。
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SIMPLE プロジェクト
13:00 〜 14:30
北海道ローカル枠
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札幌医科大学の地域活性化 GP、知財 GP、地域医療 GP
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稚内北星 MPLS ネットワーク
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NORTH 関連プロジェクト
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「工業系高等学校における IPv6 を用いたユビキタス社会実験研究」 北海道における取り組み
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IPv6-VGN への期待と医療応用と情報薬の開発応用
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天人峡へのネットワーク接続
15:00 〜 16:30
インターネット計測解析分科会 (MAI)
主査: 小林克志
副査: 平原 正樹、永見健一
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APAN東京XP NOCにおけるネットワーク計測APAN (Asia Paciffic Advanced Network) 東京 XP (エクスチェンジポイント) は、年間を通して、国際ネットワークを利用するデモンストレーション、研究実験および学術研究組織間の通信に利用されている。特に最近では、広帯域を利用するデモンストレーション、実験が増えてきており、これに伴い、国際ネットワークにおいてもその性能、品質が求められてきている。NOC (Network Operation Center) ではこれらの活動を支援しており、ネットワークの性能劣化、品質低下を検出、故障箇所の特定を効率よく行う ため、計測環境の整備を進めている。更に、国際ネットワークで計測された データをネットワーク研究者に提供し研究活動そのものを支援する仕組みも 検討している。本発表では、これら APAN 東京 XP の現状と NOC にて整備している計測環境および海外学術研究ネットワーク関係者との協調的な計測活動について報告する未定
17:00 〜 18:30
キャンパス情報システム分科会 (CIS)
主査: 岡部寿男 (京都大学)
副査: 秋山豊和 (大阪大学)-
IPv6 全学サポートまでの道のり本学は 2000 年に 4 年制大学に改組転換し、その折に学内ネットワークシステムも前面的に整備しなおした。その際に IPv4 マルチキャストの大規模なサポートなど、先進的な整備を行ったが、IPv6 サポートは様々な要因で見送らざるを得ず、その後 2005 年 3 月にようやく全学的な v6 サポートを開始できるようになった。ここでは、この間のシステムの変遷を報告すると共に、今後の v6 サポートに伴う問題について議論する予定である。
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大学におけるネットワーク運用ガイドラインの検討キーワード: 電子情報通信学会ネットワーク運用ガイドライン検討 WG、大学における情報セキュリティ対策、ネットワーク運用ガイドライン、提言 (総論、運用・管理、利用、教育)、ポリシーや非常事態対応計画の策定、ネットワーク運用基本方針、運用・管理規程、運用・管理手順、利用規程、利用マニュアル
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大学における個人情報保護大学では教職員と学生という二種類の集団が共存しており、それぞれ雇 用者と顧客と言う意味で個人情報の扱いが微妙に異なる。例えば、国立大学法人では、教職員に関しては総務省、学生に関しては文部科学省が監督官庁と二股になっており、それぞれのガイドラインに従う必要がある。しかし、事務職員は教務データが個人情報の宝庫となっている現実に気付いていない (あえて無視しているとも…)。職員の個人情報の例として、内線電話の電話帳を配布すべきなのか否かも問題となっている。企業の中には、部署の代表電話のみを配布している所もあるが、大学では個々の教員に直接電話をかけることが日常的に行われており、電話帳には全ての教員・職員の氏名、所属、内線番号が 掲載されていなければ役に立たない。では、学生に○○先生の内線番号を教えることは、個人情報の漏洩となりうるのか? 学生の個人情報の扱いは非常に難しい。受講生名簿を作成し、教員が管理することは問題ないかも知れないが、レポート未提出の学生を呼び出す掲示は出しても大丈夫か? もっとも、大半の教職員は受講者名簿の重要性を認識していない。さらに言えば、コスト削減を旗頭に、教務情報の電子化を急いでいるが、オレオレ証明書を使うなど、あまりにもずさんなシステム開発を行ってしまっている。最後の問題として、学生情報の第三者提供の問題もある。身近な例としては、同窓会、あるいは、就職支援企業、生協などへの学生情報の提供は法的には厳しく制限されるにもかかわらず、安易に提供している学校が多い。
20:30 〜 22:00
臨時総会に向けての BOF
3 日目 (2005 年 10 月 26 日 (水))
9:30-10:30
インターネット放送協会 (IHK)
主査: 太田昌孝
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通信・放送融合の現状 (放送事業者/ISP/通信事業者/メーカの取り組み)
問い合せ先
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