プログラム詳細
Day2:11/3(火)
セッション1:ITRC CIS分科会
- CIS分科会の紹介/ 大森 幹之(鳥取大学)
- 青森大学でのLLMを活用したネットワーク運用/ 下條 真司(青森大学)
一般講演:
各一般講演時間(目安):発表時間20分 質疑応答7分
- メッシュ版果樹発芽・開花日予測システムの開発と実証/ 鈴木 一哉(秋田県立大学)
概要:秋田県と共同で,メッシュ農業気象データを用いた果樹発芽・開花システムを開発し,果樹農家にサービスの提供を開始した.本発表では,システムの概要と実証結果について報告する. - 小規模大学におけるIPv6のためのオーバーレイネットワークの構築事例/後藤 幸功(開志専門職大学)
概要:小規模大学ではIPv6を使用した実験や研究を行うことがネットワーク管理上困難な状況がある。このような環境において、ITRCが持つIPv6ドレスを用いて、オーバーレイネットワークを構築し、研究室単位でIPv6ネットワークの運用管理に関する問題・課題について述べる。 - ネットワーク運用における人間とAIの恊働/南部 唯人(青森大学)
概要:AIをネットワーク運用の自動化に活用する際、意図のズレに起因する障害のリスクと、人間との役割分担の設計指針は十分に整理されていない。本発表では、AI(Claude)支援下での作業中に実行環境の見落としから学内ネットワークで約1時間の障害を発生させた事例と、その反省から設計したガバナンスポリシーの下で異なるベンダー間のVPN構築に成功した事例を比較する。両者を分けたのは技術力ではなく、実行前の人間による承認と実行経路の可視化であったことを示し、AI協働運用における実践的なガバナンス設計の指針を提案する。 - 低インフラ地域における通信確保|八甲田山中におけるモニタリング・簡易コミュニケーション・位置情報把握等の応用について/菅原 隼真(青森大学)
概要:電気・通信などのインフラを持たない青森県 八甲田山中にある青森大学が所有する「新湯」というフィールドを対象とし、低インフラ地域における通信手段の確保とその応用について検討する。
デモ展示紹介
- アライドテレシス株式会社/ 生成AI時代に求められる次世代ネットワークソリューション
概要:当社ブースでは、生成AI活用や教育・研究DXを支える次世代ネットワークソリューションをご紹介します。高速・大容量通信基盤、Wi-Fi 7、統合管理およびセキュアなWAN環境により、研究・教育活動を支える安定的かつ効率的なICT基盤の実現を支援します。 - 株式会社シー・オー・コンヴ/ 未定
- フォーティネットジャパン合同会社/ AI時代のセキュアネットワーキングと運用自動化にむけて
概要:フォーティネットでは、ネットワークをサイバー攻撃や情報漏えいから保護し、安全かつ安定した通信を実現するためにネットワークとセキュリティの技術を融合したセキュアネットワーキングを推進しています。セキュリティの検知方法としてDecepter技術の活用やネットワーク管理との連携を説明します。またAIの活用により、ネットワークトラフィックの異常検知、脅威分析、インシデント対応の自動化が可能や高度化する攻撃への迅速な対処を支援します。
PC企画:女子のキャリア形成―本音トーク―(仮)
- 女子のキャリア形成―本音トーク―の紹介/ 神屋 郁子(福岡女子大学)
セッション2:ITRC RIXX分科会
- RIXX分科会の紹介/ 柏崎 礼生(近畿大学)
ポスターセッション:
- Wi-Fi HaLowを用いたRTK補正情報送信実験/鈴木 寛生(秋田県立大学システム科学技術学部)
概要:Wi-Fi HaLowを用いたRTK補正情報の送受信実験について発表する。本実験では、周波数帯域幅を1MHz、2MHz、4MHzの3パターンに変更してRTK補正情報を送信し、各条件において補正情報が到達した限界距離を測定した。本発表では、その具体的な測定結果について報告する。 - SNS詐欺の被害者を装う日本語LLMハニーポットの開発と実演/佐藤 翔真(秋田県立大学大学院 総合システム工学専攻)
概要:大規模言語モデル(LLM)の登場により,人工知能(AI)の自然言語処理能力は飛躍的に向上しており,英国のVirgin Media O2社はAIに被害者を装わせて詐欺を抑止する取り組みを始めた.しかし,日本語において同様のアプローチを試みた研究は見当たらない.ソーシャルメディアでは,俗語や流行り言葉を多く含む日本語が使われるため,AIが詐欺師を誘い込める被害者を演じられるかは未知数である.そこで,日本語でSNS詐欺の被害者を装わせるLLMハニーポットを開発した.人間が詐欺師役となってAIを騙そうとすると,AIは詐欺の手口を分析し,のらりくらりと会話を続けて諦めさせるデモンストレーションを行う. - 仮想現実とゲーム化によるオンラインフィットネスレースの開発と実演/山根 拓真(秋田県立大学大学院 総合システム工学専攻)
概要:運動不足の解消に向けてインターネットを活用したフィットネスレースが注目を集めている.自宅でできるオンラインフィットネスは手軽であるが,部屋の広さの制約や周囲へ伝わる音への配慮によって,単調になりやすい.そのため,自宅でできる運動に,楽しさやのめり込む要素を加えて継続を促すシステムが望まれる.本研究では,AI を活用したノリの良い音楽生成,ユーザを鼓舞する視覚提示およびゲーム化を組み合わせる運動支援システムを開発した.このシステムを使って運動の楽しさと継続意欲を引き出すとともに,心拍数をリアルタイムでフィードバックしながら適切な運動負荷を与えるデモンストレーションを行う. - 大学生のIT情報分野におけるキャリア意識に関する調査/飯澤 優(福岡女子大学国際文理学部環境科学科)
概要:大学生が就職先を選択する際には、仕事内容や給与だけでなく、働き方や勤務地、将来のキャリア、ライフイベントとの両立など、さまざまな要素が関係すると考えられる。そこで大学3年生以上を対象に、就職先選択で重視する条件やキャリアへの不安、IT・情報分野への就職意向や魅力等について調査した。本発表では、その結果を報告する。 - StarlinkとWi-FiHaLowを使ったRTK補正情報の伝送実験/木佐貫 結菜,鈴木 寛生,鈴木 一哉(秋田県立大学システム科学技術学部)
概要:稲作では,圃場を均平に整地することが重要である.自動操舵農機を用いた均平作業には高精度測位を実現する RTK 測位が用いられる.RTK 測位で用いる補正情報の伝送には携帯電話回線を用いる場合が多いが,携帯電話回線が利用できない圃場も存在する.本研究では,そのような環境でもRTK測位を可能とするために,StarlinkとWi-Fi HaLowを利用した通信環境でRTK補正情報を送信するシステムを試作した.本発表では,その実証結果について報告する. - 地産地消型スマートシティ基盤におけるオフロード先決定AIエージェントの検討/戸簾 隼人(滋賀大学大学院データサイエンス研究科)
概要:地域内で収集したセンサデータの解析では、オフロード先の負荷や通信状態の変化により、結果取得が遅れる・断絶することがある。本研究では、通信・処理ログと条件変更実験を用いて因果探索を実施し、実行先の変更効果を学習する。運用時には、AIエージェントが観測値から各候補の所要時間を推定し、解析要求ごとにオフロード先または端末内処理を選ぶ。AIエージェントを試作し、通信劣化時の結果取得時間と解析完了率評価を進める。 - 多様な認証経路を用いたZeroconf向け信頼形成方式の検討/林 隼矢(大分大学)
概要:mDNSはZeroconfを支えるローカル名前解決技術の一つであるが,安全な認証基盤を前提としていない.本研究では,公開鍵を用いて機器を識別し,QRコードの読み取りやNFCタッチなど,利用者の操作しやすい経路から得られる情報に基づいて,機器同士の信頼形成の根拠として利用するフレームワークを提案する.これにより,利用者に複雑な設定を要求せず,mDNSを含むZeroconf通信のサービスを安全に利用できる基盤の実現を目指す. - 市民主導型観光DXを実現する60GHz帯自律分散無線網の研究開発/岡部 寿男(京都大学)
概要:観光地や商店街において、安全で途切れない公衆Wi-Fi(OpenRoaming)や、リアルタイムの映像配信へのニーズが急増していますが、光ファイバ等の有線回線を引くためのコストが壁となっていました。
総務省「持続可能な電波有効利用のための基盤技術研究開発事業(FORWARD)」委託研究プロジェクト「WiCAT60」では、60GHz帯Wi-Fiを足回りに活用し、Media over QUIC (MoQ)を融合させることで、電波の混雑を解消し、超低遅延な観光映像体験とシームレスな移動通信環境を地域主導で実現することを目指します。 - 低インフラ地域における通信確保|八甲田山中におけるモニタリング・簡易コミュニ ケーション・位置情報把握等の応用について/鈴木 海生
概要:電気・通信などのインフラを持たない青森県 八甲田山中にある青森大学が所有する「新湯」というフィールドを対象とし、低インフラ地域における通信手段の確保とその応用について検討する。
Day3:11/4(水)
セッション:伝承
- 伝承の紹介/ 柏崎 礼生(近畿大学)
セッション3:ITRC PIOT分科会1(「アカデミックVC研究会」)
概要:PIOT分科会では、「アカデミックVC研究会」セッションを開催します。
Verifiable Credentials(VC)は、学位証明書や成績証明書、各種資格情報などを、オンライン上で安全かつ検証可能な形で流通・活用するためのデジタル証明技術です。近年、デジタルアイデンティティやトラスト基盤に関する国際的な議論が進む中、教育・研究分野においてもVCの活用が期待されています。「アカデミックVC研究会」では、大学・研究機関におけるVCの実用化を目指し、ユースケースの検討、技術基盤の整備、制度的課題の整理、実証実験などに取り組んでいます。
本セッションでは2つのセッションを開催します。
セッション(1)では、アカデミックVC研究会の体制や活動内容、研究会が目指す将来像について紹介します。また、研究会でこれまで議論してきたアカデミック分野におけるデジタルアイデンティティのあり方や、単位互換をはじめとする具体的なユースケース、実証実験の成果、VCをの運用に不可欠となるトラストフレームワークに関する検討状況について報告します。
セッション(2)では、アカデミックVC研究会の活動に関連するトピックとして、ITRC関係者や企業における取り組みについて紹介いただきます。
セッション(1)で議論したトラストフレームワークの実現には技術だけではなく、関係するステークホルダ間での合意形成や運用ルールの整備が重要になります。この点について、データ流通市場における標準化や合意形成に長年取り組まれてきた真野氏から、その課題と知見をご紹介いただきます。
さらに、VCの発行・検証を支える信頼基盤の構築においては、大学間での公開鍵基盤(PKI)の運用連携も重要なテーマとなります。その関連技術として、ネットワーク機器等の信頼の起点を構築する技術であるZero Touch Provisioning(ZTP)に着目し、大学ネットワーク基盤の運用における最新動向について大森先生にご紹介いただきます。
最後に、大学での学生証のデジタル化にあたって、国際標準技術を用いた学生証プラットフォームを立ち上げられたフェリカネットワークス株式会社の大塚氏に、その技術的な仕様やアカデミック領域での展開における課題についてご紹介いただきます。
本セッションを通じて、アカデミック分野におけるVC活用の可能性と実用化に向けた課題を共有するとともに、ITRC参加者の皆様との新たな議論や連携のきっかけとなることを期待しています。
- PIOT分科会1の紹介/ 秋山 豊和(京都産業大学)
- アカデミックVC研究会が目指すデジタル証明書の未来(仮)/ 堀 真寿美(大阪教育大学)
- 学術分野におけるデジタルアイデンティティの将来像(仮)/ 中村 素典(京都大学)
- 単位互換を支えるVC基盤の構築と課題(仮)/ 戸田 和宏(京都産業大学/株式会社電通総研)
- 大学間VC連携を支えるトラストフレームワーク/ 秋山 豊和(京都産業大学
概要:VCによる大学間連携基盤の実用化には,多数の大学・機関が参加できるトラストフレームワークが必要だが,単一Trust Anchorへの依存はリスクとなる一方,OpenID Federationは論理的に単一のTrust Anchorを前提とせざるを得ないという制約がある.本発表では,DNSSECの運用多元化方式を参考にした対応方針,及びTrust Mark機構による質保証情報の流通,軽量Web Walletの実現可能性などの検討状況について報告する.
セッション4:ITRC PIOT分科会2(「アカデミックVC研究会」)
- PIOT分科会2の紹介/ 秋山 豊和(京都産業大学)
- データ流通市場におけるステークホルダ間の合意形成と標準化(仮)/ 真野 浩(データ社会推進協議会)
- ネットワーク基盤運用における信頼の起点とセキュリティ運用(仮)/ 大森 幹之(鳥取大学)
- 国際標準規格に準拠したデジタル学生証プラットフォームとその課題(仮)/ 大塚 俊司(フェリカネットワークス株式会社)
- アカデミックVCの将来像を議論する(仮):ディスカッション