ITRC sympo2005 プログラム

ITRC シンポジウム
13:30 ~ 15:45 WG 活動関連講演 「高精細動画を用いた中学校における日韓遠隔交流・学習」 藤木 卓氏 (長崎大学)
概要: 2004 年 2 月 18, 19 日に,長崎大学と韓国全南大学との中学校同士で,DV 動画の伝送を用いて遠隔交流・学習を行なった.この実践は,構想の段階から実現に至るまで ITRC ERI での発表を軸に,日韓両国の様々な研究者,企業等の協力を得ることで実現できた.ここでは,諸々の活動や働きかけを時系列的に整理し,教育実践につながった経緯を紹介したい.
講演 「地域間相互接続実験プロジェクトのこれまでと今後」 楠田 友彦氏 (インテック・ネットコア)
概要: 地域間相互接続実験プロジェクト (RIBB) のこれまでの研究成果と新たな研究体制である RIBB II の活動に関する報告を行う。RIBB では、日本のインターネットにおける東京一極集中モデルからの脱却を目指し、地域間の相互連携による次世代インターネットアーキテクチャに関する研究活動を行ってきた。RIBB II は、RIBB の研究を更に発展させ、ブロードバンド時代における地域間コンテンツ流通の最適化実現を目指す。
講演 「実運用に基づく情報流通基盤サービスの問題に対する実証的研究」 曽根 秀昭 (東北大学)
概要: 情報流通基盤分科会 (INI) で研究され発表・情報交換・討論されている研究は,新しいシステムのモデルの提案を含む学術的取り組みでありながら,実運用に基づく実証的研究であるところに特徴がある。例えば,蓄積型ライブラリ情報配信サービスの研究は,実運用における観測データに基いて効率化を検討して得られた新しいシステムの提案であるし,ストリーミング配信時のトラフィック特性の研究も実運用ネットワークにおける分析であるので,実用システムの構築・運用技術の指針になるなど,有益であると期待される。
講演 「失敗学と IT の医療応用: 「戦略的防衛医療構想」生活習慣病克服を目指したタイムリーな情報薬の処方」 辰巳 治之 (札幌医科大学)

概要: 失敗に学び解決策を考えるのが失敗学である。エラーの抽出と解析、そして、その影響・効果を分析し、その逆利用により戦略的に病気を防衛できる医療の実現を目指している。毒を意識しないで使うことは、重大なエラーを引き起こし死につながる。そこで、そのエラーのメカニズムを解析し、個々の作用機序を解明し、それを意図的に使えるように作り直したものが薬である。同じように、病気は様々なレベルでのエラーの発展系であり、生活習慣病は主にヒューマンエラーに基づくものと考える。そこで、失敗学という新しい発想から、独創的な情報薬というものを我々は創造し、IT のフル利活用によるタイムリーな処方を施すことにより、細胞・人体におけるエラー修正及び防御ができるのではないかと考えている。H17 年 1 月から、そのための実証実験を開始した。

これは生活習慣病を克服することによる、高齢化対策及び国費による医療費増大の抑止を兼ね、しかも治療することを必要としない 21 世紀の新たなる医療形態を実現しようとするもので、まさに戦略な防衛医療構想である。また、これは新たなる産業
創出でもあり、IT のフル利活用がなければ実現できない。そのために必要な、IPv6 Topological Addressing Policy に従った VGN (Virtual Global Network) の構築を提案する。

15:45~16:00 休憩
16: 00~17:00 招待講演: 「アジア太平洋地区における研究および教育ネットワークの紹介」 Yong-Jin Park 氏 (漢陽大学)
概要: 本講演はまず、アジア太平洋地区に先んじて研究および教育ネットワークを構築してきた欧米の状況を紹介する。つぎに、アジア太平洋地区における研究および教育ネットワークの歴史と近況を説明する。また、このネットワークを用いたネットワーク技術の研究開発や応用研究の最新情報について述べる。
17:00~18:00 講演: 「九州地域における JGNⅡ プロジェクトの現状 ~地域間連携テストベッドとしての JGNⅡ~」 広岡 淳二氏 (情報通信研究機構 北九州 IT 研究開発支援センター副センター長)
概要: 九州地域における JGN ~JGNⅡプロジェクトの現状を総括するとともに、JGNⅡを活用した今後の地域間連携等に関する取り組みについて紹介する。
懇親会
18:30~20:30
  • 明専会館
  • 参加費 5000 円

問合せ先

  • PC: 樋地正浩 (株式会社日立ソリューションズ)、下川俊彦 (九州産業大学)
  • LA: 池永全志(九州工業大学)

その他、本シンポジウムに関しての問い合せは、電子メールで受け付けています。sympo2005-pc&#64itrc.netまでお願い致します。

※総会のプログラムについては総会プログラムのページ (ITRC委員のみ) をご参照ください。

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