ITRC meet20 プログラムの詳細です。
1 日目 (2006 年 10 月 4 日 (水))
13:00 〜 13:15
オープニング
13:15 〜 15:30
[特別セッション] 担当: 渡辺健次 (佐賀大)
工業系高等学校における IPv6 を用いたユビキタス社会実験研究 〜これまでの研究成果紹介〜
座長: 渡辺健次 (佐賀大)
ユビキタス社会は到来するものでなく、人が創り出すものである。どのような情報端末を社会の何処に置いて、どのように情報処理をすれば、人々の生活に役に立ち、人々に豊かさと安全を与えるかを考え、実際に試作し、役に立つのかを、確かめていくことが欠かせない。このようなユビキタス社会で機能するシステムを開発するには、ソフトウェア開発だけでは足らず、ハードウェアの開発が必要であり、しかも次世代ネットワーク技術に関する知識と、全体を総合するシステム化が必要である。この「ユビキタス社会で使われるであろう情報端末を考え、試作し、その働きを検証する」課題に、本プロジェクトは工業系高等学校 (工業高等学校、および工業高等専門学校) の生徒と取り組んできた。本セッションでは、本プロジェクトの考え、これまでの経緯と研究成果について報告する
-
ユビキタス社会を創る人材の育成
-
工業系高等学校における IPv6 を用いたユビキタス社会実験研究 −これまでの佐賀地区での取り組み−
-
工業系高等学校における IPv6 を用いたユビキタス社会実験研究 −沖縄グループの活動成果−
-
大分地区での取り組み
-
宮崎地域における取り組み
-
リアルタイム気象情報掲示プログラム
-
IPv6
-
ユビキタス社会を創る人材の育成プロジェクト −広島地区での取り組み−
※講演中に研究成果のデモや遠隔発表を行うことを予定しています。
15:30 〜 15:45
休憩
15:45 〜 17:45
[セッション]
九州ギガポッププロジェクトの実証実験を中心にした国際共同研究の紹介
座長: 岡村耕二 (九州大学)
-
総括: 九州ギガポッププロジェクトの実証実験を中心にした国際共同研究の紹介
-
遠隔医療: ブロードバンド国際遠隔医療 ネットワークの活動 〜日韓からアジア太平洋地域へ〜
-
国際支援: 国際支援 – 国際共同研究 –
-
国内支援: 遠隔医療プロジェクト (AQUA) への九州電力支援の歩み
-
VPN 技術支援: VPN 技術支援 〜遠隔医療における VPN 網の構築支援〜
17:45 〜 18:15
チェックイン等
18:15 〜 19:30
夕食 & デモ
19:30 〜 21:00
[学生発表セッション]
学生発表セッション (1)
-
長距離高速通信における TCP 通信のバースト性に対する性能評価に関する研究
-
望遠鏡の P2P ネットワークによる協調観測における認証技術
-
SCTP と私
-
移動透過通信アーキテクチャ MAT における複数無線インタ フェース選択機構の実装
2 日目 (2006 年 10 月 5 日 (木))
9:00 〜 10:30
[セッション A] 担当: CIS/INI/UPKI イニシアティブ
CIS/INI/UPKI イニシアティブ合同セッション
キャンパス無線 LAN と大学間無線ローミング
-
オープニング
-
徳島大学 PKI の構築とキャンパス無線 LAN 認証への応用
-
UPKI における大学間無線 LAN ローミング
-
Eduroam と日本への導入
9:00 〜 10:30
[セッション B] 担当: JAMINA 分科会
JAMINA 分科会
医療情報ネットワーク相互接続 (大手町 MDX NOC) の将来を考える
- 座長
- NPO JAMINA 理事長 田中博 (東京医科歯科大学)
- NPO JAMINA 事務局長 穴水弘光 (東京医科歯科大学)
平成 4 年頃に国立がんセンタによる Gopher のがん情報発信、また NORTH の sigmed (インターネットを使った医療に関する ML) から端を発し、医療系に閉じた専用ネットニュース JPMED の設立、そして、がんネット、循ネットにへと発展し、科学技術庁も IMnet (省際ネット) を開始し、科学技術振興調整費による「省際ネットを使った医療研究支援アプリケーションの調査研究」にて大手町に NSPIXP2 に NOC をおき、平成 9 年には医療情報ネットワーク相互接続研究会 (MDX:MeDical internet eXchange プロジェクト) を開始し、ITRC 内にも MDX 分科会が設立され、さらに MDX2 を経て、H15 年には NPO 日本医療情報ネットワーク協会 (JAMINA) が設立され現在に至っている。厚労省は2011 年までに、電子診療報酬請求を 100% 行うと目標をたて、ますます医療専用インターネットのニーズが高まりつつあるなかで、MDX の歴史を振り返り、アジア貢献も考え、今後の医療における情報化を考えたい。
-
MDX noc の過去、現在、そして将来
-
APAN を活用するために、APNG の立場から
-
医療専用ネットの可能性
-
地域医療をささえる医療アプリケーション
-
まとめ
10:30 〜 10:45
休憩
10:45 〜 12:15
[セッション A] 担当: CIS/INI/UPKI イニシアティブ
CIS/INI/UPKI イニシアティブ 合同セッション
キャンパス無線 LAN と大学間無線ローミング
-
九州大学における公衆無線サービス
-
IEEE802.11u 無線ローミング標準化の動向
-
教室における無線 LAN の要件
10:45 〜 12:15
[セッション B] 担当: UAI 分科会 渡辺隆行 (東京女子大)、中山雅哉 (東京大)
UAI 分科会
座長: 中山雅哉 (東京大学)
-
はじめに
-
UAI 分科会の活動報告第3期 ITRC における UAI 分科会の活動について報告する。(1) 今年 6 月から毎月 UAI 研究会 [1] を開催し、ウェブアクセシビリティに関する海外の論文研究、ITRC の会員企業を中心とした発表を行っている。これにより、調査・研究に基づいて、ウェブ・アクセシビリティを議論・推進することを目指す。また、UAI 分科会のメンバーで、“Web Accessibility: Web Standards and Regulatory Compliance”[2] の和訳を出版する計画を進めている。(2) W3C の会員であるメリットを生かして、JIS X 8341-3 と W3C WCAG 2.0 の国際協調を進めている。
-
WCAG 2.0 の最新動向主に JIS X 8341-3 とW3C WCAG 2.0 の国際協調の観点から、WCAG ワーキンググループで検討中の WCAG 2.0 最終勧告の内容を紹介する。また、(株) インフォアクシア [3]の活動を紹介し、大学のホームページが JIS X 8341-3 に対応することの重要性を述べる。
- [1] http://www.comm.twcu.ac.jp/~nabe/UAI/
- [2] http://www.amazon.com/gp/product/1590596382//103-6407543-4216608
- [3] http://www.infoaxia.co.jp/
12:15 〜 13:30
昼食 & デモ/ITRC 運営委員会
13:30 〜 18:00
[特別セッション] 担当: NGN 分科会 大崎博之 (大阪大)
次世代ネットワークアーキテクチャ・テストベッドの最新技術動向
座長: 村田 正幸 (大阪大)
-
招待講演: 新世代ネットワークアーキテクチャ
-
招待講演: CORE: A Network Embedded Test-bed for Future Network Architecture Research
座長: 大崎 博之 (大阪大)
-
招待講演: 次世代ネットワーク (NGN) の技術動向・課題と取り組み
-
招待講演: 資源管理ソフトウェアによるネットワークの帯域事前予約とドメイン間への適用
17:00 〜 17:30
休憩&デモ
17:30 〜 19:00
夕食 & デモ
19:00 〜 21:00
[学生発表セッション]
学生発表セッション (2)
-
アドホックネットワークに適したトークンパッシング方式の適用
-
多数のセンサーによる等高線描画サービス
-
複数経路を活用した TCP-Friendly なストリーミングシステムの提案
-
キャンパスネットワークにおける IDS ログデータの解析と可視化
3 日目 (2006 年 10 月 6 日 (金))
9:00 〜 11:00
[特別セッション] 担当: RIBB 分科会 樋地正浩 ((株) 日立東日本ソリューションズ)
各地における地域情報化への取り組みと将来展望
座長: 樋地正浩 ((株) 日立東日本ソリューションズ)
-
JGN2 によるネットワーク型サイエンスカフェの実施JGN2 を利用する遠隔広域型モデルのサイエンスカフェの実証的な試みを実施し、会場間の映像伝送とアンケートや質問などの多会場リンクシステムを運用して評価検証を行った。サイエンスカフェは学術分野の地域コンテンツとも言えるが、JGN2 によってメイン会場及び 16 のサブ会場を結んだ新しいスタイルのネットワーク型サイエンスカフェモデルの開発によって、全国から多くの参加者があり、サイエンスカフェが提供する学民の交流及び地域貢献の効果を全国へ展開することが実現でき講師および聴講参加者から高い評価を得て、メディアにも取り上げられ、成功を収めることができた。同時に、地域間広帯域コンテンツ流通基盤や CATV コンテンツ流通などに関する映像配信ネットワークの構成と運用・統計情報統合化システムの実証実験も行われ、有意義な計測結果を得ることができた。
-
IT で地域イベントが変わる富山では、早くから地域インフラが整備されその上で映像中継など多くの実験を行ってきた。2006 年 7 月、これまで培ってきた IT 技術を活用し、今までにない地域イベントを開催した。−万葉ロマン 家持“能登巡行追体験の旅”− 歌人でもある大伴家持が通った海上航路を船で辿り万葉ロマンに思いをはせる・・・イベントに、ライブ中継、GPS、チャットなどを取り入れ、参加者が臨場感・仲間意識・満足感を高めることに成功した。イベント構想から実現まで 3 年。技術のみならず、人と人との交流により大きく膨らんでいったイベントの概要について報告する。
-
メッシュ無線 LAN − CAN + CIC −地域情報通信インフラの理想型であるメッシュ無線 LAN の実証実験の結果と地域ソフトとしての Captive Information of Community (CIC) の可能性について。
-
地域における ICT 整備 −課題と提案−e-Japan 戦略の推進等により、ブロードバンドが劇的に普及した。教育、医療・介護、防災・防犯、(近いうちには放送も?) など、公共性の高いサービスがブロードバンド環境で提供される機会が増加している。しかし、ブロードバンド未整備地域がある。残されている地域は、相当な条件不利地域。これらの地域で、地域に根ざした ICT 環境整備を効率的行う方法を、「通信の質と量の把握」に着目して、「複数サービスの相乗り」という観点から考える。(NGN で指向されている囲い込み型 (垂直統合型) ではない、オープンなネットワーク環境に対する投資インセンティブを考える。)
11:15 〜 11:45
クロージング
問い合せ先
PC
- 池永全志 (九州工業大学)
- 岡村耕二 (九州大学)
LA
- 下川俊彦 (九州産業大学)
- 笠原義晃 (九州大学)
その他、本研究会に関しての問い合せは、質問フォームで受け付けています。