meet51プログラム詳細

タイムテーブル

1日目 (2022年8月30日(火))

11:00 〜 12:00 総会 (会員のみ)
12:00 〜 13:00 休憩
13:00 〜 13:10 オープニング
13:10 〜 14:40 セッション1: インターネット研究のあり方について考えよう
14:40 ~ 15:05 デモ発表紹介セッション
15:05 ~ 15:30 休憩・デモ発表
15:30 〜 17:00 セッション2: RIXX (旧RICC)
17:00 〜 18:00 デモ発表・近況報告会

2日目 (2022年8月31日(水))

9:30 ~ 11:00 セッション3: 一般発表1
11:00 ~ 11:30 休憩・デモ発表
11:30 〜 13:00 セッション4: PIOT
13:00 〜 14:00 休憩・デモ発表
14:00 〜 15:00 セッション5: 一般発表2
15:00 〜 15:10 休憩
15:10 〜 16:00 セッション6: CIS
16:00 〜 16:10 クロージング

セッション詳細

セッション1: インターネット研究のあり方について考えよう

modelator 下條真司(大阪大学)
パネリスト 新善文(アラクサラ), 前村昌紀​​(JPNIC)

コロナ禍により,世の中が大きく変わると思われたが,水を差すように戦争がはじまった.インターネットやその研究のあり方にも大きく関わってきているようだ.JANOGでは先日「スプリンターネット」というコンテキストの中で,これからの世界とインターネットのあり方が議論された.少し前から,政府も「貿易輸出管理」をさらに強めて「経済安全保障」の名の下に研究の情報管理を重視するようになり,学術会議も「研究インテグリティ」という考え方を持ち出してきている.ハイブリッド戦争という言葉の通り,今や科学技術と軍事利用を切り離して考えること自体が難しくなりつつある.また,ITUやIETFの標準化の場においても,こういった観点で気を使う必要がある.この機会に,足元で起こりつつある変化を共有し,健全なインターネット研究のあり方について議論したい.

デモ発表紹介セッション

  • 株式会社 シー・オー・コンヴ, 学生向けPC環境として、VDI をPC教室よりも便利につかうには? 
  • 株式会社コムワース, プライベートIPを用いた大規模商用環境に於けるモニタシステムの一考
  • FXC株式会社, いまさらメディアコンバータ?いまこそメディアコンバータ?? ~なぜメディアコンバータが必要なのか?ネットワークにおけるメディアコンバータの活用~ 
  • アラクサラネットワークス株式会社, キャンパスネットワークの運用自動化および最新ネットワークスイッチの紹介
  • フォーティネットジャパン合同会社, AI技術を活用したセキュリティアプローチについて

セッション2: RIXX (旧RIBB・RICC)

  1. 分科会の紹介 / 柏崎礼生 (近畿大学)
    Regional Internet Back Bone (RIBB) 分科会が発展的終了を遂げたのが2011年の1月のことでした。それから東北地方太平洋沖地震があって、同年11月のこと、函館大沼で開催されたmeet30でのことです。RICCの分科会発足が認められて初めての分科会が催されました。早いものであれから十年余りが経過しました。BBがCCになり、次はDDとなるさだめ、むせる。幸い非中央集権、分散、データ、〇〇駆動など略称がDDとなる情報用語には事欠きません。が、そこではないだろうと。Regional Inter-であることが僕らの知的 (味覚や経験を含む) 好奇心を満足させてきたではありませんか、という老害ならではの思い出話でもしようかなと思っています (小並感) 。
  2. 今後の研究について考える飛び入りセッション / RICC・ITRCのお金で旅費を賄われたことのある人々 (飛び入り参加)
    これまで RICC のお世話になった人が飛び入り参加してこれまでとこれからについて即興でトークを行うそうです。
  3. 分科会クロージング / 柏崎礼生 (近畿大学)
    RICC先生の次回作にご期待ください!

セッション3: 一般発表1

  1. 秋田県版農林水産情報基盤の関する一検討 / 鈴木 一哉 (秋田県立大学)
    現在,秋田県の農林水産業の発展のために,公設試が持つデータを公開・活用するための情報基盤の整備に取り組んでいる.その活動を紹介し,課題について議論する.
  2. インターネットセキュリティ対策におけるインセンティブメカニズムと協力行動 / 石橋 圭介 (国際基督教大学)
    インターネットセキュリティ対策技術は、少数の運用主体が導入するだけでは効果が期待できないために導入インセンティブが発生しない、いわゆる「鶏と卵」問題などの社会ジレンマ状態に陥ることが少なくない。一方でそのような状態からであっても導入されている技術もあり、運用主体が利己的(合理的)行動でない協力行動を取っている可能性もある。本発表ではインセンティブメカニズム及び社会ジレンマ状態からでも導入が進む可能性について議論する。
  3. パスワードの推奨長をどう教えるか / 臼井 義比古 (京都光華女子大学 キャリア形成学部 キャリア形成学科)
    パスワードの推奨文字数や文字種などは、時代とともに色々変化してきたが、いまだにいろいろな推奨内容があり、何を教育するべきか判然としない。例えば最近は「英小文字と数字だけで12文字以上を推奨」(473京通り)というのを見かけるが、ハッシュ値が漏洩しなければ、これほどいらないようにも思う。また、多く言えば安心という風潮もみらられ、教育としてはいかがなものかとも思う。今回、いくつかの疑問と提案を議論したい。

セッション4: PIOT

  1. 分科会の紹介

  2. ROSを用いたロボット制御におけるセキュリティに関する調査 / 田中 里咲†,石原 真太郎†‡,秋山 豊和†,小林 和真†‡ (†京都産業大学,‡制御システムセキュリティセンター)
    ロボットを用いたアプリケーション構築支援のためのミドルウェアであるRobot Operating System (ROS) が開発されており、短期間で高度なアプリケーションが開発されるようになっている。一方で、開発者や研究者はロボットの研究開発の際に機能を重視することが多く、セキュリティは通常見過ごされがちなトピックであると言われている。ロボットに関するセキュリティ意識を向上させるためにも、ロボットへの攻撃の可能性やそのセキュリティ対策について検討する必要がある。本発表では、これまでにROSのセキュリティについて調査した内容について報告する。

  3. SRを用いたアプリ単位でのTE実施手法の検討 / 吉田 晴信†,斎藤 龍之介†,石原 真太郎†,秋山 豊和†,小林 和真†,三島 航††,木村 安宏††,棚橋 弘幸††(†京都産業大学,†† NTTコミュニケーションズ)
    ネットワークサービスプロバイダが提供するネットワークにおいて、Quality of Service (QoS) や Service Function Chaining (SFC) を考慮した Traffic Engineering (TE) の実現方法として、中間ノードにおけるルール数が削減可能なSegment Routing (SR) の活用が注目されている。本研究では、これまでに提案されているPer-Flow Steeringと異なる実装方法により、SFCの要件を考慮したアプリケーション単位でのTEの実現を目指す。

  4. データ利用権を用いたデータ取引に関する取り組み / 真野 浩(EverySense)
    人工知能技術の活用には,データの存在が不可欠であることは自明である. とはいえ,人口知能技術に限らずあらゆる分野において,必要なデータを自らが直接に,生成,収集することは現実的ではない.そこで,異なる組織や研究者の間で,データの共有や提供を行うためのデータ連携基盤の構築がさまざまな分野で進められている.
    しかしながら,有体物の財とは異なり,排他的所有が出来ない無対物で,複製が容易というデータの性質は,その流通の阻害要因となっている.そこで,筆者は,これらの阻害要因を解消し,安心,安全にデータの流通をする仕組みとして,データ利用権とこれを用いたデータ取引市場を提案してきた.
    このセッションでは、まずデータ流通の阻害要因を示す.次にこれらの阻害要因を解消するためのデータ取引市場の役割と,このデータ取引市場の機能を強化し,データ流通を円滑に行うためのデータ利用権のコンセプトを示す.さらに,これらのコンセプトを実現する上で,必要となる実装要件を示し,最後にデータ利用権を用いたデータ取引市場の将来像を示す.

セッション5: 一般発表2

  1. 受講生の進捗状況や理解度を把握する演習支援システムの開発 / 神屋 郁子 (福岡女子大学)
    大学の授業において、教員が学生の授業の理解度や学習の進捗状況を知ることや、理解できていない問題を解決し、学生の理解度を向上させることは教育上重要なことである。これまでに我々は、大学の演習科目における学生の理解度や進捗状況を把握する授業支援システム「サポちゃん」を開発してきた。従来サポちゃんは対面授業を想定していた。しかし、現在、遠隔授業やハイブリッド授業といった形態の授業が広まってきた。そこで、そのような授業形態でも、理解度や進捗状況を把握可能にするシステムを開発する。
  2. Acila: Attaching Identities of Workloads for Efficient Packet Classification in a Cloud Data Center Network / 小谷 大祐 (京都大学)
     IP addresses and port numbers (network based identifiers hereafter) in packets are two major identifiers for network devices to identify systems and roles of hosts sending and receiving packets for access control lists, priority control, etc. However, in modern system design on cloud, such as microservices architecture, network based identifiers are inefficient for network devices to identify systems and roles of hosts. This is because, due to autoscaling and automatic deployment of new software, many VMs and containers consisting of the system (workload hereafter) are frequently created and deleted on servers whose resources are available, and network based identifiers are assigned based on servers where containers and VMs are running. In this paper, we propose a new system, Acila, to classify packets based on the identity of a workload at network devices, by marking packets with the necessary information extracted from the identity that usually stored in orchestrators or controllers. We then implement Acila and show that packet filtering and priority control can be implemented with Acila, and entries for them with Acila is more efficient than conventional network based identifiers approach, with little overhead on performance.

セッション6: CIS

  1. シンCIS分科会の紹介(5分)
  2. eduroam+OpenRoaming:Beyond 5G時代のオープンでセキュアなWi-Fi ローミングに向けて (15分)岡部 寿男 (京都大学)
  3. 屋外学内無線アクセス網の整備に関する検討 (15分)大森 幹之(鳥取大学)
    鳥取大学では,農場や森林,田んぼ,砂場といった屋外での無線アクセス網の整備の要望がある.
    しかし,基地局までのLANケーブル敷設が難しい,または,高額である,設置する基地局への避雷のおそれや設置先の屋上の防水が難しいといった課題がある.
    そのため,屋外での無線アクセス網として5Gや無線LANの整備が難航している.
    本発表では,課題の紹介と考察,メッシュといった形態も含めた検討などについて議論する.
  4. AVD (Azure Virtual Desktop) を学生向けに PC教室よりも便利につかうには? (15分)丸山 伸(株式会社シー・オー・コンヴ)
    Microsoft 社が提供する DaaS サービスである AVD は、学生が利用する際にライセンス面での優遇があること等から注目が集まっている。また、同サービスの特徴である Azure Virtual Desktop マルチセッションはコスト削減の切り札としても注目されている。しかしながら、AVD や マルチセッションは学生に利用させる上での課題が多くあり、導入の障壁となったり導入後に障害の原因となったりしている。本発表においてはこの課題に対処するための設計・構成・費用削減のポイントについて紹介する。

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