- 主査
- 秋山 豊和 (京都産業大学)
- 副査
- 真野 浩 (コーデンテクノインフォ)
チャーター
現在多くのIoTアプリケーションはクラウドサービスなどを活用した垂直統合によって構築されており、個々のアプリケーションドメインに閉じた形でデータや情報の収集・分析が進められている。一方で,得られたデータや情報のオープン化や連携する組織間での利活用は,さらに高付加価値な情報を生み出す可能性がある。PIOT(Plugfesta for IoT)分科会では産学官協力のもと、インターネット草創期の自由な相互接続構築と同様に、応用分野や組織の枠を超えて、データや情報の水平方向の連携促進を目指して、IoTで収集・分析されるデータの交換市場の実現や、様々なIoTプラットフォーム間の柔軟な相互接続実現のためのアーキテクチャの研究開発に取り組む。
[2020年度] 第47回および第48回ITRC研究会においてPIOT分科会を開催予定である.さらに,RICC/PIOT Workshopも開催予定である.データ流通推進協議会による実証実験に加えて,内閣府のSIP事業「スマートシティ実証研究/スマートシティにおけるパーソナルデータと産業データのデータ取引市場による共有基盤の実証」のアイデアソンにも参加し,データ流通市場におけるデータ利活用推進を考える上での課題について議論を行っている.今後はRICCとの連携などにより進展したプラットフォーム開発の成果を活用しながら,データ流通が促進可能なプラットフォームのあり方について,議論を継続していきたいと考えている.
[2019年度] 第45回および第46回ITRC研究会においてPIOT分科会を開催予定である。さらに、RICC分科会と連携したRICC/PIOT Workshopも開催予定である。データ流通推進協議会による実証実験に加えて、SINETでのIoT実証実験環境の提供なども進められており、RICC分科会との連携などにより進展したプラットフォーム開発の成果をこれらの実証実験環境も活用しながら展開していきたいと考えている。データ流通が促進可能なプラットフォームのあり方について、昨年度よりもさらに深くレベルで議論していきたいと考えている。
[2018年度]
今年度も同様に ITRC 研究会でのセッション開催を含め、3回程度の分科会開催を予定している。昨年度はデータ交換市場や SmartCity におけるビジネスモデルに関する議論よりもプラットフォーム活用の議論が中心となっていた。今年度はよりデータ分析、活用に焦点をあてて、議論を深めていきたい。データ流通推進協議会およびインターネット協会と共催でのワークショップ開催を計画している。また、エッジコンピューティングを視野に入れたストリーム処理プラットフォームについて実環境を考慮した実装上の課題についても議論を行いたいと考えている。
※過去の活動詳細は「活動」のページをご参照ください。