09:00 ~ 10:30 |
セッション[11-AM1] PC企画4 ソフト駆動インフラの開発
セッションチェア: 小原 泰弘 (エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社)
- Latency Performance of GTP-U and SRv6 Stateless Translation Functions on Software Router (Kamuee) (30分)・李 忠翰 (トヨタ自動車)
Hardware/Softwareの発展により高速なソフトウエアルータの開発が容易になっており、モバイル分野の新技術である5G、SRv6などに適用されることが期待できる。しかし、ソフトウエアルータの遅延(Latency)の特徴についてはあまり知られていない。本発表では、今後5G、SRv6などに適用するためにDPDKベースのソフトウエアルータであるKamueeでGTP-U/SRv6のStateless変換機能の実装を行い、その遅延評価について報告を行う。
- Fast Longest Prefix Matching by Exploiting SIMD Instructions (30分)・上野 幸杜 (東京大学 / NTTコミュニケーションズ)
Longest prefix matching (LPM) is a fundamental process in IP routing used not only in traditional hardware routers but also in software middleboxes. However, the performance of LPM in software is still insufficient for processing packets at over 100 Gbps, although previous studies have tackled this issue by exploiting the CPU cache or accelerators such as GPUs. To improve the performance of software LPM further, we propose a novel LPM method called Spider, which exploits a single-instruction multiple-data (SIMD) mechanism in the CPU. The evaluation shows that Spider dramatically improves the LPM performance, which reaches 1.8–3.2 times compared with the state-of-the-art methods.
- IPv6シングルスタックネットワークにおけるスケーラブルなIPv4aaS基盤の開発 (30分)・豊田 安信 (株式会社ブロードバンドタワー / 慶應義塾大学)
近年、IPv4アドレスプールの枯渇やIPv4/IPv6デュアルスタックに伴う運用負荷の高さから、IPv6シングルスタックでのネットワーク運用に注目が集まっている。しかしながらインターネットトラフィック全体に占めるIPv4トラフィックの割合は依然として大きいため、IPv6シングルスタックネットワーク上でIPv4サービスを提供する手法(IPv4aaS)が様々な領域で検討されている。本研究ではコンテンツサービスプロバイダのIPv4aaSのデザイン手法の1つである”SIIT-DC”に着目し、より効率的なIPv4サービス提供を可能にするために必要な仕組みの検討を行った。またアドレス変換テーブルの広告にBGPを利用することにより、スケールアウト可能なIPv4aaS基盤が構築可能であることを実証した。
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10:30 ~ 11:00 |
休憩 / ハイブリッドデモ展示 |
11:00 ~ 12:30 |
セッション[11-AM2] RICC分科会
セッションチェア: 柏崎 礼生 (NII)
- RICC Introduction / Distcloud update 2020/Q2-3・柏崎 礼生 (NII)
オンライン開催となった ITRC meet47 からおよそ半年が経過した。しかし COVID-19
の状況下でくすぶっているような俺たちじゃあない。誰も使わぬ国際高等セミナーハウスで合宿を開催し続け、もくもく回が立ち上がり、共同研究が始まった。本発表では
RICC の紹介と、そのコアプロジェクトである Distcloud の半年間のアップデートについて述べる。
- 登山 GPS アプリ YAMAP の活動データから見える登山活動の実態・斎藤 大助 (株式会社ヤマップ)
YAMAPはオフラインで使える登山地図を提供することで、道迷いを防ぎ、登山の安全向上に貢献するGPSアプリである。同時に、登山中のGPS軌跡を記録し、登山中に撮影した写真とともに登山の記録を作成する機能を提供することで、日本全国のアクティブユーザーによる登山の活動記録が毎日2,000~3,000件づつ蓄積されている。これらのデータを分析することで明らかになる、ユーザーの登山活動の実態について紹介したい。
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12:30 ~ 13:30 |
昼食 |
13:30 ~ 15:00 |
セッション[11-PM1] PIOT分科会
セッションチェア: 秋山豊和 (京都産業大学)
- 分科会の紹介(5分)・秋山豊和 (京都産業大学)
- デジタル庁の新設を見据えたデータ流通市場周辺の最新動向(30分)・真野 浩
2021年にデジタル庁の設置に向けて準備が進められているが、電子化の障壁となっていた省庁業務の電子化が進めば、データ流通市場の実現に向けた動きが大きく加速すると考えられる。省庁の動きを交えて、今後を見据えたデータ流通市場の最新動向について紹介する。
- カメラ画像利活用ガイドブックに基づく映像分析実証実験実施のための事例解説(55分)・板倉 陽一郎 (ひかり総合法律事務所弁護士、理化学研究所革新知能統合研究センター客員主管研究員、国立情報学研究所客員教授、大阪大学社会技術共創研究センター招へい教授)
IoT推進コンソーシアムデータ流通促進WG・カメラ画像利活用SWGの委員であり、IoT推進コンソーシアム・経産省・総務省「カメラ画像利活用ガイドブック」(ver1.0, 2.0)の策定に携わった板倉陽一郎弁護士に、ガイドブックに基づいて実証実験に取り組む上での注意点について、具体的な事例を取り上げながら解説いただく。
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15:00 〜 15:20 |
クロージング |