meet31 program

ITRC meet31 プログラムの詳細です。

1 日目 (2012 年 5 月 24 日 (木))

9:30 〜 11:00 会議室 002

NVW 分科会

  1. スケーラブル仮想ワイヤレスエミュレーター
    真野 浩 (アライドテレシス開発センター)
    ネットワーク仮想化技術の用途として注目されるテストベッドは、もっぱら有線ネットワークが中心に構築されている。そこで、これらのテストベッドと連動可能な仮想無線空間と無線ノードを構築する事で、無線、有線を融合したテストベッドが構築可能となる方式の実装と、多ノードに対応するためのアーキテクチャの提案を行う。
  2. Network Security and Network Virtualization
    中尾 彰宏 (東京大学)
    ネットワークセキュリティの脅威の根源となりつつあるボットやボットネット、および、その背後にある闇市場に関する計測と解決法に関する研究を紹介し、ネットワーク技術のみならず経済学的なアプローチが今後有効となる可能性があることを示唆する。また、ネットワーク内部においてプログラムを実行する場合、そんなに複雑ではない計算を行うことで高帯域のネットワーク上でも DPI による SPAM 検知を可能とする In-Network DPI の一手法を紹介し、ネットワーク仮想化のネットワークセキュリティへの応用の可能性を議論する。

11:00 〜 11:30 大会議室

ITRC 総会 (委員のみ)

11:00 〜 11:30 会議室 001

デモ展示準備

11:30 〜 12:30 会議室 002

ITRC 運営委員会 (運営委員のみ)

11:30 〜 12:30 会議室 001

デモ展示準備

13:00 〜 13:10 大会議室

オープニング

13:10 〜 14:00 大会議室

RICC 企画セッション

  1. クラウドフェデレーションの最新動向と課題
    荒井康宏 (クラウド利用促進機構/オープンクラウドキャンパス)
    クラウド利用に向けた積極的な取り組みが進められていますが、今後、クラウド基盤の利用したシステム構築の効率化、運用の自動化と共に、複数のクラウドを適材適所に利用するハイブリッドクラウド技術が重要になってきています。本発表では複数のクラウドを統一的に管理可能とするクラウドフェデレーションの手法と課題、および、既にリリースされているサービスについて説明し、今後の展望について皆様と一緒に議論したいと考えております。

14:00 〜 14:30 大会議室

デモ展示紹介

デモ展示出展社リスト (申込順)

  • 京都大学学術情報メディアセンター
  • 株式会社ネットワークバリューコンポネンツ
  • 理化学研究所
  • シスコシステムズ合同会社
  • 富士通株式会社
  • アラクサラネットワークス株式会社
  • 株式会社シー・オー・コンヴ
  • 京都大学情報環境機構IT企画室
  • 株式会社トランス・ニュー・テクノロジー
  • 情報通信研究機構

14:00 〜 14:30 会議室 001

デモ展示

14:30 〜 15:00 大会議室

休憩

14:30 〜 15:00 会議室 001

デモ展示

15:00 〜 16:30 大会議室

NWGN 分科会

  1. フェリー支援型 DTN における平均配送遅延を最小化するクラスタ群グループ化手法
    笹部昌弘、K. Habibul Kabir、滝根哲哉 (阪大)
    耐遅延ネットワーク (DTN) における孤立したネットワーク (クラスタ) 間の通信はメッセージフェリーがクラスタからバンドルを集め、シンクノードに配送することで実現される。このとき、距離の離れたクラスタが多数存在する場合は複数のメッセージフェリーとシンクノードが必要となる。本稿では、距離の近いクラスタ群、シンクノードとメッセージフェリーがそれぞれ 1 台ずつ配置されたグループの構成手法を検討する。このとき、システム全体でのバンドルの平均配送遅延を最小化するようなグループ化を目指す。まず、我々の問題を先行研究の知見を踏まえて、非線形整数計画問題として定式化する。しかし、この問題を直接解くことは困難であり、また、最小の配送遅延を達成するグループ構成は、負荷が軽く、かつ、シンクノードとの距離が大きいクラスタの性能を犠牲にする傾向がある。そこで、各クラスタで生じるバンドルの処理要求に対する負荷とクラスタ – シンクノード間の距離を考慮した上で、フェリーの移動距離とクラスタからの総負荷をグループ間でできる限り均一化することを目的とする二段階の整数計画問題を用いる。数値結果を通して、提案する二段階の最適化手法を用いれば、適切なグループ化が実現できることを示す。
  2. ECHONET Lite による蓄電池管理システムの開発
    宮本善則、山崎康広、岡部稔哉 (NEC)
    近年、スマートハウスやスマートコミュニティ関連の研究開発や標準化が進められており、創・蓄電機器の制御プロトコルとして ECHONET Lite が注目されている。昨年度には、このプロトコルが国内の HEMS の標準プロトコルとして認定されたこともあり、今後、製品開発が活発に勧められることが予想される。そこで今回、ECHONET Lite ベースの蓄電池制御システムを開発したので、その動作概要と開発時の知見を示す。
  3. シェリングモデルに着想を得た軽量な分散クラスタリング手法
    津川翔、大崎博之、今瀬真 (阪大)
    ネットワーク上の分散クラスタリング手法として CDC (Connectivity-based Distributed node Clustering scheme) および SDC (SCM-based Distributed Clustering) が提案されている。これらの手法はある程度のノードの参加・離脱に対してクラスタを更新し続けることができるが、ネットワークトポロジの頻繁な変化を想定していない。本発表では、人種間の分居現象を説明する社会モデルであるシェリングモデルに着想を得た、軽量な分散クラスタリング手法 SBDC (Schelling-Based Distibuted Clustering) を提案する。さらに、ネットワークのトポロジが頻繁に変化する環境における SBDC の有効性をシミュレーションにより評価する。その結果、提案する SBDC は、ネットワークトポロジが頻繁に変化する状況であっても、(1) 既存手法 CDC および SDC を大きく上回るクラスタ精度を達成できること、(2) 少ないメッセージ交換で効率的にクラスタを維持できること、(3) 安定したクラスタを形成できること、などを示す。

16:30 〜 16:40 大会議室

休憩

16:30 〜 16:40 会議室 001

デモ展示

16:40 〜 18:10 大会議室

CIS/INI 分科会

  1. 柔軟な優先度制御が可能なキャンパス間無線 LAN ローミング
    渡辺俊貴、木下峻一、後藤英昭、曽根秀昭 (東北大学)
    近年普及が進んでいるキャンパス間無線 LAN ローミング環境では、ユーザの認証を行う機関とネットワークリソースを提供する機関それぞれのアクセスポリシーを個別に適用する仕組みが不十分であり、柔軟なアクセス制御を実現することが困難である。本研究では、ユーザや認証時の環境に応じて、与えるアクセス権限や通信の優先度を適切に設定する仕組み、および、既存の認証基盤と連携させる方式の検討を行う。
  2. リアルタイム型大規模データ分析基盤技術 Jubatus の開発
    堀川桂太郎 (NTT ソフトウェアイノベーションセンタ)
    大量データを素早く、かつ深く分析することを狙った分析基盤技術 Jubatus について、これまでの開発と取り組み状況について報告します。
  3. ITRC が保有するグローバルアドレスの利用について
    岡村耕二 (九州大学)、大森幹之 (筑紫女学園大学)
    ITRC が保有するグローバルアドレス 133.69.0.0/16 は、20bit 単位で利用者に分配されている。しかし、それを実際にインターネットで利用するためには、BGP Peering の際の Origin AS 番号や、利用するアドレスブロックの RaDB への登録などを考慮する必要がある。本発表では典型的な利用者ごと (SINET だけとか、商用 ISP に接続するとか、等) にそれぞれの設定、登録方法などを紹介し、今後、ITRC が保有するグローバルアドレスを会員で活用するための議論を行う。

18:30 〜 20:30

懇親会

2 日目 (2012 年 5 月 25 日 (金))

9:00 〜 10:30 大会議室

MINX 分科会

  1. 地域連携の現状とクラウド
    新見隆彦 (札幌医科大/NORTH)
    地域周産期医療が直面する諸課題 (産婦人科医・分娩可能医療機関・施設の減少、医師の高齢化、過重勤務、医療訴訟の多発等) を踏まえ、平成 20 年度より継続運用中の地域連携医療に関し、その定義と可能性について研究・実証事業の一端を述べる。
  2. 日本版医療クラウド構想
    松尾正治、入沢厚 (エヌアイエスプラス)
    日本医療情報ネットワーク協会 (JAMINA) が目指す日本版医療クラウドは「国民」に主眼を置いたサービスであり、その実現には「災害対策」の観点が重要である事をテーマとしている。本講演ではそのテーマをポイントに、日本版医療クラウドの全体像、一般的なクラウドとの相違点、提供するサービス、及び日本版医療クラウドによるメリット、今後の展開について述べる。
  3. インターネットの構造変化と地域IXの可能性
    石田慶樹 (JPIX)
    2007 年前後からインターネットの構造は世界的に大きく変化してきている。今後のクラウド化の進捗と災害に強い地域の情報交換システムの構築のためにはこの構造変化を前提とする必要がある。現状のインターネットの構造の中での地域 IX の可能性について紹介する。
  4. 理想的医療クラウド: 戦略的防衛医療構想実現にむけて
    辰巳治之 (札幌医科大/NORTH/JAMINA)
    未定

10:30 〜 10:45 大会議室

休憩

10:30 〜 10:45 会議室 001

デモ展示

10:45 〜 11:25 大会議室

基調講演 (ワイヤレス・ホワイトスペース)

  1. 我が国のホワイトスペース推進について
    木曽 希 (総務省 総合通信基盤局 電波部 電波政策課)

11:25 〜 12:05 大会議室

パネルディスカッション (ワイヤレス・ホワイトスペース)

ホワイトスペースとインターネット
  • モデレータ
    • 真野 浩 (アライドテレシス開発センター)
  • パネリスト
    • 山田 肇 (東洋大学)
    • 原田 博司 (NICT)
    • 尾家 祐二 (九州工業大学) (予定)
    • 下條 真司 (大阪大学) (予定)

12:05 〜 12:25 大会議室

クロージング

問い合せ先

PC

  • 柏崎礼生 (東京藝術大学)
  • 近堂徹 (広島大学)

LA

  • 中尾彰宏 (東京大学)
  • 真野浩 (アライドテレシス開発センター)

その他、本研究会に関しての問い合せは、質問フォームで受け付けています。

meet30 program

ITRC meet30 プログラムの詳細です。

1 日目 (2011 年 11 月 28 日 (月))

13:30 〜 13:40

オープニング

13:40 〜 15:20

[IA 研究会主催 セッション]

学生セッション

15:30 〜 16:30

[セッション] 展示デモ紹介セッション

デモ展示出展社リスト

  • 株式会社アライドテレシス開発センター
    • ネットワークの仮想化により信頼性を向上 〜ロングディスタンス-VCS (LD-VCS)〜
    • CenterCOM x610 シリーズはロングディスタンス-VCS (LD-VCS) による仮想化リングバックボーンの構築が可能となり、シンプルでコストパフォーマンスに優れたネットワークを実現します。
  • アラクサラネットワークス株式会社
  • 京都大学
    • オンデマンド型家庭内電力ネットワークのための電力経路制御における資源予約システム
    • QoS 保証の為のインターネットプロトコルを用いて家庭内の電力ネットワークにおいて供給電力や電力経路の資源を予約するプロトコルの提案を行う。
  • 株式会社コムワース
    • SwiftWing SIRIUS LCS/Xena Networks
    • 最高 20Gbps ラインレートに対応した HDD キャプチャシステム「SwiftWing SIRIUS LCS」と圧倒的なコストパフォーマンスで 10M/100M/1G/10G/40G/100Gbps ラインレートジェネレートに対応する「Xena Networks」のデモ展示を致します。SwiftWing SIRIUS LCS は、業界初の最高 20Gbps ラインレート下におけるトラフィックをパケット長の如何によらず HDD に取りこぼし無く取得可能な Gigabit/10Gigabit 対応 HDDキャプチャシステムです。Xena Networksは、10M/100M/1G/10G/40G/100Gbpsに対応した、従来の概念を打破する驚異的なコストパフォーマンスと柔軟性を持つテストソリューションです。
  • サイバートランスジャパン株式会社
    • 次世代インテリジェント照明 IP-LED システム
    • IP-LED システム「CFP-501PM」、「CFP-501PS」、「IP-LED サーバ」は、既存の照明をグループ制御、調光、電力の見える化、照明の故障検出や交換時期の通知といった利便性の向上と省エネ効果を実現する次世代インテリジェント照明です。PoE 給電で駆動する IP-LED コントローラは、様々なタイプの照明に導入可能で、人感センサー・照度センサーと連動することで自動制御による電力削減目標の達成を実現します。
  • 株式会社シー・オー・コンヴ
    • 大規模 Windows ネットブートシステムを可能にする“ReadCache”と“CO-Store (新製品)”
    • 大規模 Windows ネットブートシステムの構築や運用において障害となっていた「サーバへの負荷集中」「仮想ディスク複製の待ち時間」を解消する“ReadCache”と新製品“CO-Store”のご紹介。これらの製品により多階層のキャッシュ機構を備えたネットブートシステムを構築することができ、端末数が 4500 台にも及ぶネットブートシステムの構築が可能となりました。
  • シスコシステムズ合同会社
    • シスコ コラボレーション/仮想デスクトップソリューション
    • 情報共有のための WebEx ソリューション
      • いつでもどこでも手軽に使える情報共有のための WebEx ソリューション及び Android タブレット端末「Cius」のデモを行います。遠隔授業やゼミ活動、職員会議など、研究室や学舎の壁を越えた臨場感のあるビジュアルコミュニケーションを実現できます。
    • 仮想デスクトップソリューション
      • エンドツーエンドでの仮想化エクスベリエンスを提供する Cisco VXI のデモを行います。動画などのリッチコンテンツ配信やユニファイドコミュニケーション環境を実装することができます。デスクトップを仮想化し、シンクライアントに置き換えることでデータやアプリケーションがデータセンターに集約され情報漏洩を防ぎます。
    • ジェイズ・コミュニケーション株式会社
      • SSO 認証教化製品 WisePoint のデモ及びその他セキュリティ製品のご紹介
      • ひとつの ID/PASSWORD で様々なシステムにアクセス出来るシングルサインオンは非常に利便性が高いが逆に脆弱性も高くなります。そこでシステムを利便性重視のものとセキュリティ重視のものに分け、セキュリティ重視のシステムについてはマトリックスパスワードを組み合わせ認証を強化する WisePoint のデモを行います。その他ワーム拡散防止アプライアンス Trustwave NAC, 次世代 FireWall PaloAlto のご説明も行います。
  • 株式会社トランス・ニュー・テクノロジー
    • ICE-IT 方式での Energy-On-Demand (EoD) による家電制御のデモ
    • NICT 委託研究「情報通信・エネルギー統合技術の研究開発」(ICE-IT プロジェクト)では、情報通信技術を生かした家庭内〜地域内規模のエネルギーマネジメントの方式を研究開発中である。大学と企業を合わせて 6 チームからなる共同研究で、本デモはその全ての要素技術を組み合わせたデモであり、実際の家電機器を用いる。各機器から明示的に発行された電力要求にもとづき電力制限値の範囲内で電力が配送される様子や、複数電源からの電力選択の様子を紹介する。
  • 株式会社富士通研究所
    • 仮想サーバ移動時のネットワークの自動設定
    • クラウドインフラでは、仮想サーバ移動時のネットワーク自動設定が課題となります。富士通研究所は、IEEE で標準化が目前のエッジ仮想スイッチ管理技術を拡張し、スケーラビリティを向上させた自動設定を実現しました。標準準拠かつスイッチ多段構成での実装は世界初です。デモでは、可視化ツールによるアニメーションで、スイッチ多段構成での仮想サーバ移動および自動設定の様子を御覧いただきます。
  • VSS Monitoring Japan
    • ネットワーク可視化
    • VSS モニタリングでは、高速ネットワーク環境において、様々なトラフィックパケットをキャプチャリングする最新のネットワークモニタリングソリューションのデモを展示いたします。このソリューションは、10Gbps の速度で、ハードウェアによるパケットキャプチャを行い、各種ポリシーフィルタリングや転送、複写を実現するものです。

16:40 〜 18:40

[IA 研究会主催セッション] ITRC 15 周年・IA 10 周年 記念シンポジウムセッション (1)

パネル企画「インターネットのこれまでとこれから」
詳細は、主催研究会のページをご確認ください。

18:40 〜 20:40

夕食

21:00 〜 22:30

[セッション 1B] 「これからのインターネット研究戦略を考える」

ITRC の 4 期継続が認められたが、審査のヒアリングでコメントのあったことがらや、継続の書面に記載されていたコメントについてみなさんと議論を重ねたい。とくに国家戦略になるような研究テーマの抽出を求められている。

2 日目 (2011 年 11 月 29 日 (火))

8:35 〜 9:50

[IA 研究会主催 セッション]

学生セッション、一般
詳細は、主催研究会のページをご確認ください。

9:50 〜 10:00

休憩

10:00 〜 12:00

[セッション 2A] CIS/INI 分科会

  1. サーバ等機器稼働数と消費電力のモデル化 (仮)
    吉川美奈子 (NTT 情報通信プラットフォーム研究所)
    サーバ室の節電運用の為に、サーバの利用計画から電力消費を予想して計画を調整することが必要で、サーバ等機器類の起動台数と消費電力量の関係をモデル化した。モデル化のために、稼働サーバ数と機器の総消費電力量の実績値を 1 時間単位で数ヶ月間収集を行い、このデータを元にサーバの機種別に一台辺りの平均的な消費電力量を パラメータ化した。得られたモデルに基づきサーバ使用計画を調整し 2011 年夏季の運用を行った。
  2. 組織横断型グループ属性を提供する学認 mAP
    中村素典、西村健、大谷誠、山地一禎、曽根原登 (NII)
    大学等の組織を単位として分散的に認証を提供する学術認証フェデレーション基盤において、組織を横断する形で構成されるグループメンバ情報を管理し、グループに基づく認可手段を提供する学認 mAP と、それを活用したサービス事例について紹介する。
  3. クラウド基盤構築フレームワーク Dodai について
    横山重俊、長久勝、吉岡信和 (NII)
    本発表では、OpenStack や Hadoop など複数のクラウド基盤構築を簡易化する構築ツールのフレームワークである Dodai を中心に国立情報学研究所 GRACE センターのクラウドに関する取り組みについて説明します。
  4. 大学におけるセキュリティ対策とクラウドサービス
    小川 賢 (神戸学院大)
    情報システムの運用・管理の効率化等の要因でクラウドサービスの導入を検討する大学が増えている。サンプル規定集が参考にしている政府機関統一基準では、クラウドサービスの利用は外部委託の一形態と考え、既存のセキュリティポリシーで対応が可能であると考えられているが、大学で検討されるクラウドサービスは外部委託だけではない多様な形態も考えられる。大学におけるクラウドサービスの導入にあたって注意が必要なセキュリティポリシーの項目について紹介する。

10:00 〜 12:00

[セッション 2B] NWGN 分科会

遅延/分断耐性ネットワーク DTN (Delay/Disruption Tolerant Network) 技術
笹部 昌弘 (阪大)
本セッションでは、新世代ネットワーク構築のための基盤技術の一つである DTN (Delay/Disruption Tolerant Network) 技術に焦点を当てる。本セッションでは、この問題に取り組んだ最新の技術を紹介するとともに、今後の方向性について議論する。

  1. ノードモビリティの制約がエピデミックブロードキャストの性能に与える影響
    山田陽介、大崎博之、ディミトリ・ペリン、今瀬真 (阪大)
    本稿では、ノードモビリティの制約が、遅延耐性ネットワークにおけるエピデミックブロードキャストの性能に与える影響を分析する。エピデミックブロードキャストの性能は、メッセージの転送アルゴリズ ムだけでなく、ノードモビリティにも大きく左右されると考えられる。しかし従来の研究では、ノードモビリティの制約が、エピデミックブロードキャストの性能に与える影響が十分明らかにされていない。そこで本稿では、シミュレーション実験により、ノードモビリティの制約が、3 種類のエピデミックブロードキャスト方式 (P-BCAST (PUSH-based Broadcast)・SA-BCAST (Self-Adaptive BroadCast)・HP-BCAST (History-based P-BCAST)) の性能 (到達性・迅速性・効率性) にどのような影響を与えるかを明らかにする。その結果、ノードモビリティの制約によって、エピデミックブロードキャストの効率性は低下するものの、到達性および迅速性が大幅に向上することがわかった。
  2. 疎密度モバイルアドホック網における重み付き平均を用いた時刻同期方式
    飴村 壮史、笹部 昌弘、滝根 哲哉 (阪大)
    複数端末からなるネットワークシステムにおいて端末間の時刻同期は重要な課題であるが、疎密度モバイルアドホック網においては、直接通信可能な端末が常時存在するとは限らず、NTP など既存の時刻同期方式の適用が困難となる。この問題に対し、単純平均法と呼ばれる、端末遭遇時に互いの時刻情報を交換し、それぞれの時計をその平均値に調整することで時刻同期を実現する手法が提案されている。本研究では、平均の計算方法を変更することで時刻同期の収束速度の向上を目指す。遭遇頻度の高い端末はより正確な時刻情報を持つ可能性が高くなることから、端末の遭遇率を考慮した重み付き平均法を提案する。解析とシミュレーションにより最適な重みの決定方法とその時達成される収束速度、同期精度を明らかにする。
  3. DTNを用いた分散型情報共有システムの試作
    藤田 範人、植田 啓文、柳生 智彦 (NEC)
    近年、不安定な無線通信環境において高信頼・高効率な通信を実現する手段として Delay/Disruption Tolerant Network (DTN) 技術が注目されている。筆者らは無線アドホック環境に DTN を適用した、ピアツーピア型の情報共有方式の研究開発を行っている。本発表では、提案する DTN ルーティングの到達率改善方式、同報配信方式のスケーラビリティ改善方式について説明を行うとともに、試作した情報共有システムの紹介を行う。

12:00 〜 13:30

展示デモ見学/昼食/臨時総会/ITRC 運営委員会

13:30 〜 15:30

[セッション 3A] MINX 分科会

  1. はこだて未来大における医療関連研究
    藤野雄一 (はこだて未来大)
  2. 北海道西部医療連携ネットワーク構築の現状 (仮題)
    新見隆彦 (札幌医科大)
  3. 未定
    原量宏 (香川大/徳島文理大)
  4. 生体情報収集ネットワークシステム構築 (仮題)
    前田拓真 (札幌医科大)
  5. 情報薬とその後の展開 (仮題)
    辰巳浩之 (札幌医科大)

13:30 〜 15:30

[セッション 3B] NVW 分科会

ネットワーク仮想化分科会 NVW (Network Virtualization Working Group)
中尾彰宏 (東大)
新世代ネットワークの基盤技術として世界的注目、研究が進められているネットワーク仮想化では、ネットワーク構成資源をその使途、目的に応じて仮想的に割り当てるとともに、使途要件に応じた機能をネットワーク層が提供する事で、より緻密なアプリケーション適応性を提供することが期待されています。本セッションでは、ネットワーク仮想化を実現、応用する技術について議論します。

  1. エッジ仮想ブリッジの試作とプロトコル可視化
    兵頭和樹、中川幸洋、小林伸治、白木長武、清水剛 (富士通研究所)
    データセンターにおける仮想化技術の利用が増加している。特に、仮想マシン (VM) を自由に再配置し動的に資源を割当てる技術が注目されている。IEEE では、VM 移動の際のネットワーク設定の複雑さを緩和する、ポート設定の自動移動 (AMPP) の規格策定を進めている。しかし、AMPP はサーバと隣接スイッチの間でしか動作しない。多段スイッチ環境で AMPP を実現しつつ、プロトコル解析のための可視化フレームワークを構築したので報告する。
  2. DYPOP: Datacenter beside Your telco-POP の実験にあたって
    小林克志 (理研)
    DYPOP (atacenter beside Your telco-POP) は次世代ホスティングサービスの実証研究をおこなっている。DYPOP ではインタラクティブ Web サービス、CDN、などのネットワークサービスを利用者側の回線集約局舎に設置されたクラスタ上にホスティングすることでサーバ-端末間遅延の抑制による応答性の向上、P2P ノードの信頼性向上などが期待できる。本発表では、DYPOP プロジェクトの概要を説明するとともに、実証実験にあたって必要な基盤側の機能などを議論する。
  3. ネットワーク仮想化とスケーラブルな並列アーキテクチャ
    小林克志 (理研)
    インターネットトラフィックの増大により大きな容量のルータおよびリンクが常に求められ、技術革新によって性能向上がされてきた。いくつかの技術革新は並列化手法を取り入れることでなされている。しかしながら、個々のネットワークデバイスでは内部の並列化を隠蔽するような設計がされており、そのコストは決して小さくないと考えている。我々は、ネットワークをあらかじめ多くの仮想化スライスに分割、仮想化スライスを並列コンポーネントに割り当てるアーキテクチャとすることで、内部並列化の隠蔽が不要なネットワークアーキテクチャを提案している。本発表ではこのアーキテクチャと、いくつかの応用について説明する。
  4. コアラボによる広域ネットワーク仮想化実験
    中尾彰宏 (東大)
    First and Last Mile Network Slicing: 東京大学で研究開発をすすめるWiVi (WiFi Virtualization Infrastructure) によって実現可能な様々なアプリケーションを紹介しながら、スマートフォンやタブレットと網の連携を効率化する First-Last Mile Network Slicing の重要性について議論する。
  5. ネットワーク仮想化と連動する無線テストベッドの構築モバイル実験について
    真野浩 (山梨大)
    ネットワーク仮想化技術の用途として注目されるテストベッドは、国内外でその構築が進められている。しかしながら、セルラーや無線 LAN 等の無線ネットワークは、既存の無線通信システムの実ノードを組み込む範囲に留まり、新たな無線方式やプロトコルとの連携実証ができない。そこで、仮想無線空間と無線ノードを構築し、ネットワーク仮想化技術と組み合わせる事で、無線、有線を融合したテストベッドが構築可能となる方式の提案を行う。

15:30 〜 16:30

展示デモ見学/休憩

16:30 〜 18:30

[セッション ] ITRC 15 周年・IA 10 周年 記念シンポジウムセッション (2)

  • 公立大学法人 公立はこだて未来大学 中島 秀之 学長
  • 公立大学法人 札幌市立大学 原田 昭 学長
  • 国立大学法人 室蘭工業大学 佐藤 一彦 学長

18:30 〜 21:00

懇親会

21:00 〜 22:30

[セッション 4B] 133.69.0.0/16 と ASN2523 について

ITRC の持つネットワークアドレス資源である、AS 番号 (2523)、IP アドレス (133.69.0.0/16) について、来年度からの課金ルール、運用体制について議論を行う。提案する案としては、アドレスは、16bit を 20bit づつに分割し、費用を 16 分割し、課金する。AS 番号については、アドレスの用途は教育研究用を想定して、商用のような RDB に基づいたものではなく、割当者に都合のよい AS番号からそれぞれ広告するような内容を提案する予定である。

3 日目 (2011 年 11 月 30 日 (水))

9:00 〜 11:00

[セッション 5A] RICC 分科会

  1. RICC 分科会設立について巻頭言
    柏崎礼生 (東京藝術大学)
    大学を初めとする各種研究機関やインターネットサービス事業者がプライベートクラウドシステムを構築したり、パブリッククラウドサービスを提供し始めている。これら地域や大学に散在する教育・研究用のコンピュータ資源を相互接続した並列分散コンピューティング環境を実現しようとする動向が現れ始めた中、この巨大計算機環境の積極的な利活用を推進すべく、研究開発や情報交換、技術共有を目的とする分科会「RICC (RegionalInter-Cloud sectional-Committee)」を設立する。
  2. クラウドコンピュータを利用したTE手法の評価
    柏崎礼生 (東京藝術大学)
    広域映像配送においてクロストラフィックの発生による伝送損失を回避することは必要不可欠であるが、運用ポリシーによるトラフィックの制限が課せられた回線やベストエフォート回線などが混在したマルチホーム環境においては有効な経路の探索が困難となる。本発表では配送拠点が隣接拠点との間のネットワーク情報を計測し、膨大な数の配送経路の組み合わせに対して得られたネットワーク情報をもとにした高速離散イベント型シミュレータをクラウドコンピュータを用いて高速に評価する手法を提案し、その有効性を示す。
  3. 移動透過な仮想計算機によるグローバルライブマイグレーション
    近堂徹 (広島大学)
    仮想化技術の特徴のひとつとして、セッション状態などアプリケーションの内部状態を保持したまま仮想計算機を任意のハイパーバイザに移動させるライブマイグレーションが活用されるようになってきている。しかしながら、このライブマイグレーションは同一リンクに接続されたハイパーバイザ間での移動を前提としており、サイトをまたがる広域ネットワークでの展開は難しい。本発表では、仮想計算機に移動透過通信機能を組み込むことでこれらの問題を解決し、インターネットを経由できるマイグレーション (グローバルマイグレーション) の実現手法とその制御機構および利活用について述べる。
  4. Dripcast Server-less programming for cloud-full computing
    中川郁夫 (インテック)
    (交渉中)
  5. 今後の RICC の活動について
    柏崎礼生 (東京藝術大学)、近堂徹 (広島大学)
    今回の分科会の総括とともに、今後の RICC の活動についての予定についてお話する予定。

11:00 〜 11:30

クロージング

問い合せ先

PC

  • 秋山豊和 (京都産業大学)
  • 戸倉一 (ネットワンシステムズ)

LA

  • 藤野雄一 (はこだて未来大学)
  • 新見隆彦 (札幌医科大学)

その他、本研究会に関しての問い合せは、質問フォームで受け付けています。

meet29 program

ITRC meet29 プログラムの詳細です。

1 日目 (2011 年 5 月 23 日 (月))

11:00 〜 11:30

ITRC 総会 (委員のみ)

11:30 〜 12:30

ITRC 運営委員会

13:00 〜 13:45

基調講演

  1. 下條真司 (NICT)
    ITRC のこれまでとこれから
    今回の震災において、我が国の科学技術の幻想が打ち破られた感がある。常に実践を重んじてきた ITRC のこれまでの活動を振り返りながら、情報通信技術とアカデミア、産業界のあり方について議論したい。

13:45 〜 14:30

パネル: 第 4 期分科会構成、ITRC 4 期に向けて

  • チェア
    • 下條真司 (NICT)
  • パネリスト
    • 岡部 寿男 (CIS: キャンパス情報システム分科会 主査)
    • 曽根 秀昭 (INI: 情報流通基盤分科会 主査)
    • 辰巳 治之 (MINX: 医療情報ネットワーク連携分科会 主査)
    • 大崎 博之 (NWGN: 新世代ネットワーク構築のための基盤技術研究分科会 主査)
    • 中川 郁夫 (RIBB: 地域ネットワーク活動分科会 主査)
    • 渡辺 隆行 (UAI: 高齢者・障害者のインターネット利用分科会 主査)
    • 中尾 彰宏 (NVW: ネットワーク仮想化分科会 主査)

平成 8 年 7 月に設立された ITRC (インターネット技術第 163 委員会) は、まもなく 3 期を終了し、第 4 期に向けて再始動する。 ITRC の研究活動のコアとなる各分科会のこれまでの活動を総括するとともに、第 4 期に向けた ITRC の進むべき方向性を議論する。

14:45 〜 16:00

企画セッション: ITRC とテストベッドネットワーク

  • チェア
    • 秋山 豊和 (京都産業大学)
  • 講演者
    • QGPOP (岡村耕二 (九州大))
    • SINET4 (中村素典 (NII))
    • JGN-X (河合栄治 (NICT))

16:00 〜 16:45

デモ展示プレゼンテーション

  • 京大
  • アラクサラ
  • ライブドア
  • CO-CONV
  • 富士通研
  • JNPR
  • 住商情報システム
  • シスコシステムズ
  • NII
  • 大阪大

17:00 〜 18:15

分科会セッション 1 (MINX/NVW)

  • チェア: 中尾彰宏 (東大)
    • 全体概要
    • CoreLab、WiVi、Vnode 最新情報紹介
    • 無線空間エミュレーション概要
    • 今後の進め方
      • Call For Experiment Proposal
      • MINX との連携

18:30 〜 20:00

交流会

2 日目 (2011 年 5 月 24 日 (火))

9:15 〜 10:45

分科会セッション 2 (NWGN)

  • チェア: 大崎博之 (大阪大学)
  1. アトラクター重畳を用いた複数仮想網の制御手法
    小泉 佑揮 (阪大)、宮村 崇 (NTT)、荒川 伸一 (阪大)、塩本 公平 (NTT)、村田 正幸 (阪大)
    本発表では、単一の物理ネットワーク上に複数の仮想網を柔軟に収容するための仮想網制御手法を提案する。わずかな情報交換のみで複数の仮想網を柔軟に収容するために、複数の生物システムが同一の環境内で共生する様子をモデル化したアトラクター選択とアトラクター重畳に注目する。提案手法は、アトラクター重畳を応用し、複数の仮想網の間で性能に関する情報のみしか共有しないのにもかかわらず、それぞれの仮想網を独立して制御しながら、単一の物理ネットワーク上の資源を複数の仮想網間で柔軟に共有することができる。シミュレーション評価により、提案手法によって複数の仮想網を単一の物理ネットワーク上に柔軟に収容できることを示す。
  2. ソーシャルネットワークを用いた電子メールの重要度推定に関する一検討
    津川 翔 (阪大)、大崎 博之 (阪大)、今瀬 真 (阪大)
    本発表では、電子メールユーザ間のソーシャルネットワークを用いて、電子メールの重要度を推定する手法を提案する。優先的に処理すべき電子メールを判定するという、電子メールトリアージの支援が求められている。ソーシャルネットワークを用いて、送信者単位で電子メールの重要度を推定する TrustMail が提案されている。TrustMail は直接知らない人からの電子メールの重要度を推定できるという利点がある一方、同一の送信者からのメールをすべて同じ重要度と判定する。そこで本発表では、ソーシャルネットワークと、電子メールの送信者および受信者の情報を用いて、電子メールの重要度を推定する手法 EMIRT を提案する。EMIRT はメール単位の重要度推定を実現するために、メールの受信者から送信者の紐帯の強さに加えて、メールの受信者から (同報メールにおける) 他の受信者の紐帯の強さを用いて電子メールの重要度を推定する。本発表ではさらに、25 万通を超える大規模電子メールコーパスを用いた実験の結果を紹介し、EMIRT の有効性を示す。
  3. オーバレイネットワークの QoS 制御を可能とする ISP 間仮想バックボーン構成基盤に関する研究
    大溝 拓也 (東工大)
    現在、低遅延、広帯域など様々な QoS (Quality of Service) 要求を持つアプリケーションがインターネット上で動作している。このような様々な要求を満足するためには、要求に関わらず同一の制御を行うのではなく、遅延、帯域の情報などを利用した柔軟な QoS 制御が必要である。そこで筆者は、このような問題を解決し、アプリケーション単位の QoS 制御を基盤から提供する手法として、仮想バックボーン方式を提案する。仮想バックボーン方式では、アプリケーションの QoS 要求を集約、調停し、遅延などの情報を元に柔軟な経路制御を行うために、ISP の管理下にあるオーバレイルータと呼ばれるノードを用いる。オーバレイルータは、それらの間でアプリケーションごとのオーバレイネットワークである仮想バックボーンを QoS 要求に従い構成し、構成した仮想バックボーンに従いエンドノード間の経路制御を行う。本発表では、提案手法である仮想バックボーン方式の概念設計を述べた上で、実装したプロトタイプから行った実現可能性と基本性能の調査について述べる。

11:00 〜 12:30

一般セッション

  1. 広域 OpenFlow ネットワークの運用管理と映像伝送実証実験
    金海好彦 (NEC)
  2. エンドツーエンド NAT と ICMP
    太田昌孝 (東工大)
  3. Wireless propagation emulator for virtual wireless testbed
    真野浩 (山梨大)

12:30 〜 12:40

クロージング

問い合せ先

PC

  • 大崎博之 (大阪大学)
  • 中内清秀 (NICT)
  • 藤野雄一 (はこだて未来大学)

LA

  • 太田昌孝 (東京工業大学)
  • 地引昌弘 (NICT)

その他、本研究会に関しての問い合せは、質問フォームで受け付けています。

meet28 program

ITRC meet28 プログラムの詳細です。

1 日目 (2010 年 11 月 24 日 (水))

14:10 〜 14:20

オープニング

14:20 〜 16:00

[IA 研究会共催セッション] 学生セッション 1

詳細は、共催研究会のページをご確認ください。

16:10 〜 17:10

[セッション] 展示デモ紹介セッション

デモ展示出展社リスト

  • アラクサラネットワークス株式会社
    • 安定度の高いフォールトトレラントネットワーク構築に最適なコンパクト・ギガビットレイヤ 2 ファンレススイッチ AX2530S
  • 株式会社シー・オー・コンヴ
    • 革新的 ネットブートシステム【CO-Store】
  • 日本電気株式会社
    • オープンフロースイッチ デモ展示
  • 富士通株式会社
    • スモールスタートが可能なプライベートクラウド
  • 京都大学・学術情報メディアセンター・情報通信研究機構 高度通信・放送研究開発委託研究 / 情報通信・エネルギー統合技術の研究開発
    • オンデマンド型家庭内電力ネットワークのための電力ルーティングスイッチ

17:20 〜 18:40

[IA 研究会共催セッション] 学生セッション 2

詳細は、共催研究会のページをご確認ください。

18:40 〜 20:40

夕食

20:40 〜 22:40

[セッション] IEEE802 国際標準化参戦 BOF

チェア: 真野 浩
我が国の国際競争力の向上のため国際標準化活動の推進が広く求められています。近年、国際標準の主体は、従来のデジュール型からフォーラム型に移行しつつあります。フォーラム型標準は、そのフォーラム独自のルールにより運営され、各々のポリシーや運営ルールの特長を知る事が標準化参加の重要なスタート課題となります。本セッションでは、現在のインターネットにおいて、重要なエレメントとなった IEEE802.11 無線 LAN の標準化の仕組や実態を、実際に標準化作業に深く関わる関係者から解説します。本セッションは、標準化における産学の役割分担やその協調の在り方を議論し、広く若い研究者、エンジニアの国際標準への参加を促す事を目的として開催する BOF です。

  1. Tutorial of IEEE802 Standardization
    真野 浩 (IEEE802.11 FIA-SG Chair)
  2. IEEE802.11 標準までの流れ
    森岡 仁志 (ルート株式会社)

2 日目 (2010 年 11 月 25 日 (木))

9:00 〜 11:00

[セッション] MINX 分科会

  1. 医療専用ネットワークの可能性 -形而上学的諸問題の解明-
    辰巳治之 (札幌医科大学)
  2. 北海道南西地域に於ける周産期医療支援ネットワーク -現状と展望-
    新見隆彦、辰巳治之 (札幌医科大学)
  3. スケーラブル CODEC の医療応用事例
    藤野雄一 (公立はこだて未来大学)、小山耕太郎 (岩手医科大学)、藤井寛、早瀬和也 (NTT サイバーソリューション研究所)、大平隆 (NTT-岩手)
  4. 医療におけるベイジアンネットワーク
    Takashi Uozumi, L. Linho, J. Wakatsuki, K. Fukuta (Muroran Institute of Technology), T. Shinmi, and H. Tatsumi (Sapporo Medical University)
  5. 顔パックの実験データを使用したグラフィカルモデリング
    若槻淳一朗、齋藤隆晃、Ali Abrishamian、坂本牧葉、魚住超 (室蘭工業大学)
  6. オントロジーを用いた健康サポートの薬膳料理検索の Semantic Web サービスに関する研究
    李林甫、魚住超 (室蘭工業大学)

11:00 〜 12:00

[セッション] 展示デモ紹介セッション

デモ展示出展社リスト

  • アライドテレシス株式会社 プロジェクト営業本部
    • バーチャルワイヤレスネットワークとは −エンタープライズ向け新製品のご紹介−
  • 独立行政法人 情報通信研究機構
    • 階層的な自動ロケータ番号割当プロトコル HANA
  • 株式会社トランス・ニュー・テクノロジー
    • FPGA による高速パケット処理のためのネットワークプロセッサ IP と開発キット NetPiece FPGA
    • RADVISION ビデオ会議システム SCOPIA MCU シリーズ

12:00 〜 13:00

展示デモ見学/昼食/ITRC 運営委員会

13:00 〜 15:00

[セッション A] NWGN 分科会

チェア: 大崎 博之

  1. コグニティブ無線ネットワークにおけるルーティングを考慮したトポロジ制御
    藤田 範人、植田 啓文、柳生 智彦 (NEC)
    コグニティブ無線ネットワークは、各ノードに割り当てる通信周波数 (チャネル) を自由に変えられることが特徴であり、各ノードに割り当てたチャネルに応じて異なるトポロジが構成される。従来、ルーティングはチャネル割り当てによるトポロジ決定後に行われていたため、ルーティングの結果、アクティブなリンクを作るためには使用されないチャネルが発生し、アクティブなリンクのキャパシティが小さくなるという問題があった。筆者らは、経路エントリを参照してこのような使用されないチャネルを検出し解放することにより、トポロジを最適化する手法を提案する。シミュレーション評価により、提案方式がネットワークのリンクキャパシティおよびトラフィック収容度を向上できることを示す。
  2. 疎密度モバイルアドホック網における単純平均法に基づく相対的時刻同期
    笹部 昌弘、滝根 哲哉 (阪大)
    疎密度モバイルアドホック網では各端末は基本的に孤立した状態にあり、他の端末との通信頻度は非常に限られている。このような環境では、大域的な時刻情報をすべてのノードに配布することは難しい。そこで我々は、完全分散型の相対的時刻同期手法を提案する。提案手法では、2 ノードが遭遇した際、互いの時刻の平均にそれぞれの時刻を調整する。端末数、遭遇頻度と達成可能な同期精度、収束時間との関係を解析とシミュレーションにより明らかにする。
  3. ブロックデバイスレイヤにおける IP-SAN スループット最大化機構の性能評価
    西島 孝通、大崎 博之、今瀬 真 (阪大)
    我々はこれまでに広域・広帯域ネットワークにおける IP-SAN プロトコルのスループットを最大化する機構 BDL-APT (Block Device Layer with Automatic Parallelism Tuning) を提案した。筆者らは、さまざまな IP-SAN プロトコル (iSCSI、NBD、GNBD) に対して BDL-APT を適用した時の有効性を評価した。BDL-APT を Linux カーネルに含まれるソフトウェア RAID の一実装である MD (Multiple Device) ドライバに実装し、さまざまな条件下で BDL-APT の有効性を評価した。実験の結果、IP-SAN プロトコルによらず、BDL-APT が広域・広帯域ネットワークにおいて IP-SAN プロトコルのスループットを最大化できることを確認した。

13:00 〜 15:00

[セッション B] 文字コード問題

チェア: 太田 昌孝

  1. 量子化と包摂
    太田昌孝 (東工大)
    文字コードとは、アナログ情報である図形をデジタルにコード化するものであり、これまであいまいな定義しか与えられていなかった包摂という現象は、AD 変換における量子化誤差として説明できる。しかし、量子化誤差は DA 変換においては発生せず、入出力は非対称であるつまり、入力において多様な字体が一つのコードになっても、出力においては代表字体を出力すべきであり、多様な字体の出力を許すコードは文字コードではない。
  2. ユニコードで不便な事例の紹介
    太田昌孝 (東工大)、中野博樹 (トランスニューテクノロジー)

15:00 〜 16:00

展示デモ見学/休憩

16:00 〜 18:00

[セッション] CIS/INI 分科会・ネットワーク仮想化 WG 合同セッション

本セッションは、国内外で広く研究の進んでいる新世代ネットワークの実証基盤の構築手法として、仮想化ネットワーク技術を用いた広域実証実験を産学官で推進することを目的として設置された (予定) 仮想化ネットワーク分科会のキックオフ会合です。当分科会の主なねらいは、最近注目を集めるネットワーク仮想化技術について、産学連携により下記のような取り組みを加速することで、以下の発表、討議を予定しています。また、本セッションは、ネットワーク仮想化の実用で期待されるキャンパス情報システム、情報流通基盤の視点から、CIS/INI との 3 分科会合同のセッションを行ないます。

  1. ネットワーク仮想化 WG (15分)
    真野 浩 (ルート株式会社)、中尾 彰宏(東京大学/NICT)
    ネットワークか仮想化分科会の設置目的、今後の運営体制、チャータの確認、説明を行ないます。
  2. 広域ネットワーク仮想化実証実験に向けて (有線・無線 LAN 統合環境) (20分)
    中尾 彰宏 (東京大学/NICT)
  3. ワイヤレスから見たネットワーク仮想化 (15分)
    中内 清秀 (NICT)
  4. eduroam における認証情報を利用した端末 IP アドレスの最適化 (20分)
    宮本善則、山崎康広、後藤英昭、曽根秀昭 (東北大学)
    802.1x 認証を用いたローミングシステムである eduroam では、利用者は訪問先の IP アドレスを利用するため、ホーム機関へのリソースアクセスや利用者のトラッキングが難しい。そこで、認証情報を利用して端末の IP アドレスを最適化する手法について検討したので、本発表ではその結果を述べる。
  5. 商用公衆無線インターネットサービスのキャンパスネットワークへの展開 (15分)
    岡部寿男、古村隆明 (京都大学)
    京都大学では、(株) ライブドアと連携し、京都大学内に既設の無線 LAN基地局で、同社の公衆無線 LAN サービスである「Livedoor Wireless」が使えるようにする接続実証実験を行っている。ここではそのために必要となる学内 VLAN のアクセス網としての利用としての技術的および制度的な課題とその解決について紹介する。
  6. 大学間無線アクセスローミングと商用無線LANインフラの連携 (15分)
    曽根秀昭、後藤英昭 (東北大学)
    大学間無線アクセスローミングの eduroam は、ライブドアと共同で商用無線 LAN インフラを利用した連携の試みを行っている。その実証実験の方式と状況について報告する。 (ショートレポート)
  7. ネットワーク仮想化広域実証実験の進め方について (30分)
    全体協議
    ネットワーク仮想化分科会として、今後進めるネットワーク仮想化広域実証実験の参加方法、スケジュール、運用ポリシーについて、参加者による協議を行ないます。

18:00 〜 20:00

レセプション

20:00 〜 22:00

[セッション] RIBB 分科会

  1. 「統合ツーリストサポートシステム」の開発と実証
    高山尚文 (シンク情報システム)
  2. CMS の一モジュールとして作成したバスマップ作成システム BusMap2 とその実践例としての山梨バスコンシェルジュ
    豊木博泰 (山梨大学大学院医学工学総合研究部)

3 日目 (2010 年 11 月 26 日 (金))

8:30 〜 11:00

[セッション] CIS/INI 分科会 – 学術クラウド –

  1. 学認の現状と参加方法について
    秋山 豊和 (京都産業大学)、山地 一禎、中村 素典 (国立情報学研究所)
    本発表では、学術認証フェデレーション「学認」が提供する学術研究機関のための分散型認証基盤について、参加のメリット、技術的な仕組みについて紹介する。また、すでにフェデレーションに参加している大学および利用可能なサービスについて紹介し、新たな機関が「学認」に参加するための参加方法についても紹介する。
  2. OpenFlow ネットワークによる Software Defined Network の実現
    加納敏行、下西英之 (日本電気 (株) システムプラットフォーム研究所)
    次世代インタネットに向けた研究開発加速のためのテストベッド GENI @ 米国、OFELIA @ 欧州の現状と、そこで採用を予定されている OpenFlow ネットワーク技術についての最新動向を紹介すると同時に学術クラウド実現に向けた課題について提案する。
  3. フロー制御機構を用いた柔軟なキャンパス VLAN 構築手法
    山崎康広、宮本善則、後藤英昭、曽根秀昭 (東北大学 サイバーサイエンスセンター)
    従来、VLAN を構築する際には 802.1Q を使って構築していたが、この場合、各スイッチへの設定が面倒であった。本発表では、フロー制御機構を用いることで、キャンパス VLAN を構築する手法について報告する。この手法により、従来と比較して柔軟で管理が容易な VLAN 構築が可能となる。
  4. プライベートクラウド構築ソフトウェア Eucalyptus のご紹介
    志田隆弘 (NTT データ先端技術株式会社)
    本発表では、米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校で開発が開始し、現在 Eucalyptus.inc によって維持管理されているオープンソースのプライベートクラウド環境構築ソフトウェアである Eucalyptus についてご紹介いたします。NTT データ先端技術株式会社の Eucalyptus への取り組みや、実際の開発現場に適用した経験から、プライベートクラウドの今後について説明いたします。
  5. 東海アカデミッククラウド共同利用共同研究拠点の現状と課題
    梶田将司 (名古屋大学情報連携統括本部情報戦略室)、松尾啓志 (名古屋工業大学情報基盤センター)
    東海アカデミッククラウド共同利用・共同研究拠点では、各大学において今後必要とされる大規模仮想化計算機リソースの構築・運用・利用管理のための技術基盤の研究開発を行うとともに、パイロットシステムを用いて実験運用を行うことにより、教育研究支援のためのクラウド環境 (アカデミッククラウド環境) の研究開発・運用及び人材育成を東海地区の国立大学情報基盤センターが連携することを目指している。本報告では、東海アカデミッククラウド共同利用・共同研究拠点の現状と課題について述べる。

11:00 〜 11:30

クロージング

問い合せ先

PC

  • 古村隆明 (京都大学)
  • 中野博樹 (トランスニューテクノロジー)

LA

  • 真野浩 (ルート)
  • 戸倉一 (ネットワンシステムズ)

その他、本研究会に関しての問い合せは、質問フォームで受け付けています。

meet27 program

ITRC meet27 プログラムの詳細です。

1 日目 (2010 年 5 月 20 日 (木))

12:00 〜 13:00

ITRC 運営委員会

13:00 〜 13:40

[Room A] ITRC 総会 (委員のみ)

13:00 〜 13:40

[Room B] デモ展示

13:40 〜 13:50

オープニング

13:50 〜 14:30

[Room A] NICT 新世代ネットワーク戦略プロジェクト

  • 挨拶
    • NICT 宮原理事長
  • 講演
    1. 桐葉佳明 (NICT 総合企画部 新世代ネットワーク研究開発戦略推進室 専門研究員)
    2. 下條真司 (NICT 連携研究部門 統括センター長)

13:50 〜 14:30

[Room B] デモ展示

デモ展示

14:40 〜 15:10

[Room A] デモ展示内容紹介

デモ展示内容紹介

  • [Room B] にて行われているデモ展示について、各展示企業から紹介

14:40 〜 15:10

[Room B] デモ展示

デモ展示

15:20 〜 16:00

[Room A] 招待講演

  1. Naming and Addressing of Future Internet
    Prof. DaeYoung KIM (Chungnam National University)

15:20 〜 16:00

[Room B] デモ展示

デモ展示

16:10 〜 16:50

[Room A] NICT セッション

  1. AKARI プロジェクト (新世代ネットワークアーキテクチャ設計プロジェクト)
    原井洋明 (NICT 新世代ネットワーク研究センター ネットワークアーキテクチャグループリーダー)
  2. 光パス・パケット統合ノードプロトタイプ紹介
    藤川賢治 (NICT 新世代ネットワーク研究センター ネットワークアーキテクチャグループ 専攻研究員)

16:10 〜 16:50

[Room B] デモ展示

デモ展示

17:00 〜 18:40

[Room A] 分科会セッション 担当: NWGN 分科会

Juniper Networks の 100GE への取り組み
チェア: 笹部 昌弘 (大阪大学)

  1. Juniper Networks の 100GE への取り組み
    森 工 (Juniper Networks)
    インターネットトラヒックの急増に伴い、インターネットのバックボーンでは設備増強を迫られている。既存の POS-OC 192c もしくは 10G イーサネットを中心としたネットワークでは、物理リンクあたりの帯域が不足しており、更なる帯域の拡張が求められている。次世代のネットワークインフラとして期待されている IEE802.3ba 40/100Gbps イーサネットは 2009 年度に標準化策定が終了し、いよいよ実装準備に入った 100Gbps イーサネットについて説明する。
    100Gbps イーサネット、コアルータ

遅延/分断耐性ネットワーク DTN (Delay/Disruption/Disconnect TolerantNetwork) 技術
チェア: 笹部 昌弘 (大阪大学)
本セッションでは、新世代ネットワーク構築のための基盤技術の一つである DTN (Delay/Disruption/Disconnect Tolerant Network) 技術に焦点を当てる。DTN ではエンド端末間で安定した通信路の確保が困難であるため、ブロードキャスト型の情報転送が用いられることが多く、その結果、ネットワークにかかる負荷が大きくなるのが問題である。本セッションでは、この問題に取り組んだ最新の技術を紹介するとともに、今後の方向性について議論する。

  1. DTN における効率的な情報共有のためのメッセージ数削減方式
    植田 啓文、藤田 範人 (日本電気)
    Delay/Disruption Tolerant Network (DTN) 上の情報共有方法として、ノード間で保有情報の差分を確認し、お互いの未保有情報を取得する Epidemic 法が提案されている。Epidemic 法はネットワーク内の全ノードを対象に全ての情報を共有するためロバストである反面、ノード密度の増加に伴い制御メッセージ数も増加し帯域負荷が高くなる。その結果、スケーラビリティに問題が生じる。そこで、本研究ではスケーラビリティ改善のために、隣接ノードの保有情報を推測し送信する必要がある制御メッセージかどうかを判断することで制御メッセージ数を削減することを特徴とする改善手法を提案し、シミュレーション評価によりその有効性を示す。
    Delay Tolerant Network、情報共有、Epidemic routing、メッセージ数削減
  2. 疎密度モバイルアドホック網におけるバッファ管理方式
    木村 共孝、滝根 哲哉 (大阪大学)
    本研究では、蓄積運搬転送パラダイムに基づく疎密度モバイルアドホック網において、バッファ管理方式がシステムの性能に与える影響を考察する。端末の密度が極端に疎な状況では、従来のアドホック通信網で用いられてきたルーチング方式は機能しない。このような状況下においても通信を可能にする、端末の移動を利用した蓄積運搬転送パラダイムが提唱されている。このパラダイムに基づくルーチング方式では、バッファ容量が十分でない場合、バッファ管理方式によりシステムの挙動が大きく異なる。本研究では、複数のバッファ管理方式を感染型ルーチング方式と組み合わせてシミュレーション実験を行い、バッファ容量が十分でない場合の挙動の差がどのような要因によって生じるかを明らかにする。
    Delay Tolerant Network、疎密度モバイルアドホック網、バッファ管理方式
  3. 車両アドホックネットワークのための指向性アンテナを用いたブロードキャスト通信方式の特性分析
    栗林 晋平、作元 雄輔、長谷川 聡、大崎 博之、今瀬 真 (大阪大学)
    近年、高度道路交通システム構築の一環として、車両アドホックネットワークによる、不特定多数の車両への情報配信が望まれている。車両アドホックネットワークでは、各車両が移動するため、無線通信可能範囲内に常に車両が存在するとは限らず、通信が断続するという状況が頻繁に発生する。通信が断続する状況においても通信を継続させるためには、遅延耐性を有する通信方式を用いる必要がある。我々はこれまで、車両アドホックネットワークのための遅延耐性を有するブロードキャスト通信方式として、DSCF (DirectionalStore-Carry-Forward) を提案した。DSCF は、空間利用効率の向上のため、指向性アンテナを利用している。単純な一次元道路における DSCF の有効性は示されているが、より現実的な道路環境における DSCF の有効性はこれまで明らかにされていない。そこで本報告では、シミュレーション実験により、格子状の二次元道路における DSCF の特性 (到達性・迅速性・均一性・効率性) を調査する。その結果、特に、車両密度が極端に低い状況でなければ、DSCF により全方向へ迅速なブロードキャスト通信を行えることが分かった。
    車両アドホックネットワーク、遅延耐性ネットワーク、指向性アンテナ、ブロードキャスト通信

17:00 〜 18:40

[Room B] デモ展示

デモ展示

2 日目 (2010 年 5 月 21 日 (金))

9:45 〜 10:45

[Room A] 学生セッション

  1. HTML の構造をもっと利用してみる研究について
    臼井 義比古、西田 泰伸 (富山県立大学)
    HTML は一応文章の構造を記述するための言語規約であるが、そもそも昔はあまりその事は認識されていなかったし、最近の教科書や Web サイトでも書いてはあっても取りあえず感がある。しかし文章の構造を記述するというシンプルな考え方はいろいろな美味しさがあるのではないかと考え幾つかの研究を始めてみた。今回はこれらの研究について紹介し議論をしたい。※発表終了後は、デモ展示をご覧ください。

9:45 〜 10:45

[Room B] デモ展示

デモ展示

10:45 〜 12:15

[Room A] 分科会セッション 担当: CIS 分科会

  1. 学術認証フェデレーション Gakunin の本格運用
    山地一禎、中村素典、片岡俊幸、西村健、Tananun Orawiwattanakul、曽根原登 (国立情報学研究所)、岡部寿男 (京都大学)
    国立情報学研究所では、全国の大学等と連携して、学術認証フェデレーション「学認: Gakunin」の構築・運用を進めている。フェデレーションでは、大学や研究機関で運用される ID プロバイダー (IdP) を利用して、ウェブサービス (SP) へのシングルサインオン (SSO) が実現される。Gakunin では、主として、米国の Internet2 が開発している SAML 準拠のミドルウエア Shibboleth を利用して、フェデレーションの構成要素となる IdP や SP が運用されている。2008 年度に実証実験を開始した後に昨年度の試行運用を経て、本年度は本格的な実運用へと移行することに成功した。本発表では、Gakunin の現状ならびに参加方法について述べる。
  2. 学術認証フェデレーションを活用するサービスの展開
    中村素典、山地一禎、片岡俊幸、西村健、庄司勇木 (国立情報学研究所)、古村隆明、岡部寿男 (京都大学)
  3. 京都大学での IC 身分証導入から得られた知見
    古村隆明、永井靖浩、上條春穀 (京都大学)
    京都大学では 2010 年 4 月に学生証や職員証等の身分証を IC 身分証へ切り換えた。学内の様々な部局の連携のもと、約 3 万枚の IC 身分証を発行し、新入生や新規採用教職員への配布だけでなく、在校生や既存の教職員の身分証も IC 身分証に交換した。現在、入退館管理やコンピュータシステム利用時の認証等での利用推進を行なっている。本発表では、IC カードの機能の紹介、IC カード導入に向けての準備や IC カードを実際に導入する際に得られた知見を紹介する。
  4. IEEE802.11 Fast Initial Authentication の紹介
    真野浩、森岡仁志 (ルート)、中野博樹 (TNT)、藤川賢治 (NICT)
    2010 年 3 月中旬、米国フロリダ州オーランドにて IEEE 802 Wireless PlenarySession が開催され、IEEE802.11Working Group が開かれました。発表者らが提唱している無線 LAN の高速認証に関する動議提案が採択され、新たな標準策定に向けて、IEEE802.11 Fast Initial Authentication StudyGroup が設置される事となりました。この標準は、急速に普及する携帯端末などで無線 LAN を利用する時に、従来のように立ち止まることなく、高速に認証、接続が可能となります。キャンパスでの携帯端末の新しい利用シーンを創出するものとして、今回その概要を CIS 分科会で紹介します。
  5. SSO 対応 Opengate の運用報告
    渡辺健次、大谷誠、江藤博文、只木進一、渡辺義明 (佐賀大学)
    佐賀大学では、ネットワーク利用者認証システム Opengate を開発・運用している。平成 22 年 3 月の新キャンパスネットワーク稼働と同時に、SSO 対応の SSO-Opengate の運用を開始した。SSO-Opengate は VMWare ESX 上で動作しており、CISCO Nexus システムと合わせて運用している。既に新学期が始まって 2 ヶ月経過したが、全く問題は起きていない。今回は SSO-Opengate の運用状況について報告する。

10:45 〜 12:15

[Room B] デモ展示

デモ展示

12:15 〜 13:45

昼食

12:15 〜 13:45

[Room B] デモ展示

13:45 〜 15:15

[Room A] 分科会セッション 担当: MINX 分科会

  1. (仮) 個人化医療への医療ネットワーク活用
    水島先生
  2. 北海道南西地域に於ける広域医療連携事業
    新見隆彦 (札幌医科大学)、遠藤力 (えんどう桔梗マタニティクリニック)、明石浩史 (札幌医科大学)、岡田晋吾 (北美原クリニック)、下山則彦 (市立函館病院)、木村眞司 (松前町立松前病院)、井上芳郎 (市立函館病院)、宮部昌生 (NORTH)、木田毅 (函館中央病院)、原量宏 (香川大学付属病院)、辰巳治之 (札幌医科大学)
  3. 医療情報ネットワークの応用
    藤野雄一 (はこだて未来大学)
  4. 分子レベルから個体レベルの情報ネットワークの解明と情報薬開発
    辰巳治之 (札幌医科大学)

13:45 〜 15:15

[Room B] 空

15:15 〜 15:30

クロージング

問い合せ先

PC

  • 秋山豊和 (京都産業大学)
  • 北辻佳憲 (KDDI)

LA

  • 藤川賢治 (情報通信研究機構)
  • 衛藤将史 (情報通信研究機構)

その他、本研究会に関しての問い合せは、質問フォームで受け付けています。

meet26 program

ITRC meet26 プログラムの詳細です。

1 日目 (2009 年 11 月 25 日 (水))

13:40 〜 14:00

オープニング

14:00 〜 18:00

[共催研究会]IA 研究会 学生セッション

詳細は、共催研究会のページをご確認ください。

18:00 〜 20:00

懇親会

20:30 〜 22:00

[セッション] IHK 分科会

IHK 分科会

  1. をぢさん達のための最新ネット動画配信事情 2
    藤川賢治 (NICT)
  2. 有線・無線組み合わせによる経済的デジタル・デバイド解消システムの提案
    真野浩 (ルート株式会社)

2 日目 (2009 年 11 月 26 日 (木))

9:00 〜 10:00

[セッション] デモ展示紹介 担当: PC/LA

デモ展示紹介

  • シスコシステムズ合同会社
  • 富士通
  • NEC
  • CO-CONV
  • 産総研

10:00 〜 10:20

休憩

10:00 〜 10:20

デモ見学

10:20 〜 11:50

[セッション] 担当: JAMINA 分科会

JAMINA 分科会

  1. 医療をささえる情報ネットワークを目指して -細胞間情報伝達系から人間 (ヒトかん) 情報伝達系-
    辰巳浩之、新見隆彦、明石浩史、戸倉一、高塚伸太朗 (札幌医科大学)
  2. インフラ、アプリ、コンテンツを網羅した遠隔教育・医療の問題点抽出と解決法の検討 -VGN 技術を中心として-
    明石浩史、新見隆彦、高塚伸太朗 (札幌医科大学)、小林悟史、大石憲且 (ネクステック)、赤利敏光、戸倉一、中村正弘 (札幌医科大学)、石田朗 (北海道医療大学)、森崎龍郎、木村眞司、辰巳治之 (札幌医科大学)
  3. 地域医療機関相互連携システムについて -平成 20 年度総務省地域 ICT 利活用モデル-
    新見隆彦、明石浩史、辰巳治之 (札幌医科大学)
  4. 医療ネットワークのあれこれ
    戸倉一 (ネットワンシステムズ)

11:50 〜 13:00

昼食

11:50 〜 13:00

運営委員会

13:00 〜 14:30

[セッション] 担当: NWGN 分科会

NWGN 分科会
テーマ: 「新世代ネットワーク構築のためのネットワーク計測技術」
チェア: 大崎 博之
本セッションでは、新世代ネットワーク構築のための基盤技術の中でも、特にネットワークの計測技術に焦点を当てる。ネットワークレベル (通常時および異常時)、アプリケーションレベル、ユーザレベルそれぞれの分野における最新の計測技術を紹介するとともに、今後の方向性について議論する。

  1. 大規模ネットワークの品質計測・分析技術
    山崎 康広、波多野 洋一、下西 英之 (NEC)
    本発表では、低コストにネットワーク内部の品質劣化箇所を推定する技術について紹介する。従来、大規模ネットワークの品質劣化箇所を推定する際には、1) ある観測点の大量データの計測自体が困難、2) 大量の観測点の情報を設置・収集するのが困難、という 2 つの大きな問題が存在していた。本発表では、前者の問題をパケットサンプリング技術、後者の問題をネットワークトモグラフィ技術、で解決することでネットワークの品質計測から分析までの処理を低コストで実現する技術について紹介する。
  2. BGP ネットワークにおける異常検出手法・高速復旧手法の提案
    渡里 雅史、阿野 茂浩 (KDDI)、山崎 克之(長岡技術科学大学)
    本発表では、インターネット上で発生する経路障害の発生箇所を特定するため、単一拠点で計測した BGP メッセージから各AS間リンクを通過するプレフィックス数を計算し、その変動から異常リンクを検出する手法を提案する。従来手法の課題を明らかにし、提案手法が小規模な経路障害に対しても、高精度に発生箇所を推定できることを述べる。また、隣接 AS 間接続において発生する接続障害から高速に復旧させるため、OSPF を拡張して代替経路を確保する新たな手法を提案する。ネットワーク全体の安定性を維持しつつ、従来の秒オーダの復旧時間を大幅に短縮可能であることを示す。
  3. P2P ファイル共有システムにおける高頻度流通ファイルの実時間計測
    松森 智哉、笹部 昌弘、滝根 哲哉 (大阪大学)
    P2P ファイル共有システムでは、ファイルのやりとりが個々のノード間で行われることから、システム内の状況やシステムの挙動を把握・制御することが非常に困難である。本研究では、P2P ファイル共有システムの一つである Winny において、ユーザの関心の高い高頻度に流通するファイルを実時間で計測可能なシステムの設計と実装を行う。計測用のノードを実際の Winny ネットワークに導入し計測を行うが、他のノードから受信した検索要求のみを解析の対象とするパッシブ計測を用いることで、計測負荷の軽減と状況変化への高い追従性を実現する。さらに、情報の解析にはスライディングウィンドウ方式と頻出パターンマイニング手法を複合的に用いることで、実時間計測を達成する。実証実験の結果を通じて、高頻度流通ファイルの時間変化を実時間で詳細に把握できることを示す。
  4. ソーシャルネットワーク分析による開発型オンラインコミュニティの成功度推定手法
    津川 翔、大崎 博之、今瀬 真 (大阪大学)
    本稿では、ソーシャルネットワーク分析手法を用いて、開発型オンラインコミュニティの成功度を推定する手法を提案する。近年、社会活動のネットワーク化が急速に進んでおり、ネットワーク上にさまざまな種類のコミュニティ (オンラインコミュニティ) が形成されている。オンラインコミュニティを活発化し、成功へと導くためには、まず、オンラインコミュニティの現在の状態を適切に把握することが重要である。これまで、オンラインコミュニティの成功要因を分析した研究が数多く行われており、その結果、オンラインコミュニティにおける「リーダシップの強さ」が、オンラインコミュニティの成功に大きな影響を与えることを示している。一方ソーシャルネットワークを分析した研究も数多く行われており、その結果、ソーシャルネットワーク分析手法を用いて、重要な役割を果たしている(リーダに相当する) ノードが推定できることを示している。そこで本稿では、特に開発型のオンラインコミュニティを対象とし、ソーシャルネットワークからコミュニティにおけるリーダシップの強さを推定する指標 LSI (Leadership Strength Index) を提案する。さらに本稿では、オープンソース・ソフトウェア開発のための代表的なオンラインコミュニティである、SourceForge のログを用いた実験により、提案する LSI を開発型オンラインコミュニティの成功度の推定に用いた場合の有効性を評価する。その結果、提案する LSI は、開発型オンラインコミュニティの成功度の推定に有効である可能性が高いことを示す。

14:30 〜 14:40

休憩

14:40 〜 16:10

[ 合同セッション ] 担当: CIS/INI 分科会

クラウド・グリッドコンピューティングおよび一般

  1. 学蔵: 高等教育機関向け分散型ダークアーカイブサービス
    梶田 将司 (名古屋大学)
  2. 汎用コンピュータシステムにおける省電力を目指したサーバ統合
    岡部寿男 (京都大学)
    京都大学学術情報メディアセンターでは、24 時間 365 日の安定した情報サービスを提供する汎用コンピュータシステムのリプレースを行い、平成 20 年 12 月より運用している。本発表では同システム導入の考え方、システムの構成、運用の実際ならびに課題について報告する。
  3. 標準化に向けたクラウドシステムの管理・利用インタフェースに関する一考察 〜クラウドとVPNの連携に向けて〜
    市川 俊一 (日本電信電話株式会社 NTT 情報流通プラットフォーム研究所)
    計算機リソースをネットワーク越しに提供し、共同利用を可能とするクラウドシステムは、新たな社会基盤としての普及が期待されている。そのためには、クラウドシステムを管理・利用するためのインタフェースを標準化し、利用者がクラウドシステムを自由に選択できるようにすることが必要である。本稿では、仮想マシンの集合としてクラウドシステムをとらえ、デファクトスタンダードである Amazon Web Services のインタフェースをベースに、仮想マシンを管理・利用するためのインタフェースについて考察する。
  4. 非圧縮映像配信システムのネットワークとの連携
    中村一彦 (NICT/東北大学)、菅野浩徳 (仙台高専)、曽根秀昭 (東北大学)、下條真司 (NICT)
    ネットワークおよびコンピュータの仮想化環境における映像配信について、特にDVTSなどの非圧縮映像を多地点へライブ伝送する際の、効率的な配信経路生成や通信状態の計測等をネットワークの状況と連動して行う手法を検討し提案する。

16:10 〜 16:30

休憩

16:10 〜 16:30

デモ見学

16:30 〜 18:00

[地域セッション] 佐賀セッション

佐賀・九州セッション
チェア: 渡辺健次 (佐賀大学)

  1. 「さが ICT ビジョン 2008」と「自治体クラウド開発実証事業」
    川島宏一 (佐賀県最高情報統括監) ※ビデオ出演
    佐賀県では、これまで、佐賀県新地域情報化計画 (平成 14 年 3 月)に基づき高速ブロードバンドを整備するとともに、行政、防災、教育等の情報化を促進するため公共ネットワークを整備してきました。近年、情報通信技術 (ICT) が著しく発展する一方、少子高齢化の進行、グローバル化の進展等大きく社会情勢が変化するなか、ICT の恩恵に支えられた将来社会像を示し、取り組むべき方向性を明確にするために、「さが ICT ビジョン 2008」の策定しました。この「さが ICT ビジョン」に加えて、佐賀県で取り組んでいる自治体クラウド開発実証事業について紹介します。
  2. インターネット普及の現段階とその課題〜 佐賀での体験を通して〜
    近藤弘樹 (NPO 法人 シニアネット佐賀 理事長)
    人々がインターネットを活用することによって、人類はその文明を発展させることができる。インターネットは、教育、企業分野への普及を経て、現在、これまでインターネットに触れるチャンスがなかった人々、一般国民とデジタルデバイド層への普及が求められている。今世紀に入って、佐賀に於いて一般県民へのインターネット普及に取り組んだ経験をお話しし、その課題について考える。
  3. 鳳雛塾
    横尾敏史 (NPO 法人鳳雛塾事務局長) ※ビデオ出演
    産官学の緊密なネットワークを実現し、情報技術を駆使して地域経済活性化を目指す若者のコミュニティーであり、実践的な経営教育を通じて地域における情熱溢れる人材供給プラットフォームへと常に進化し続けているのが鳳雛塾です。1999 年 10 月の開講以来、鳳雛塾では、欧米のビジネススクールで活用されているケースメソッドを取り入れ、自分で考え自分で行動できる能力を育成するとともに、サーバー上でのディスカッション、遠隔授業、講師を交えての交流会を通じて、志を同じくする方々の強い紐帯のネットワークを構築してきました。鳳雛塾についてご紹介します。
  4. 九州情報通信連携推進協議会
    広岡淳二 (九州情報通信連携推進協議会)
    九州初の組織・地域の垣根を越えた広域的な産学官連携 ICT 推進組織として、平成 19 年 10 月に設立された九州情報通信連携推進協議会 (KIAI) の、九州全体を見据えた様々な広域連携・情報共有化のための取り組みをご紹介します。
  5. KIAI における人材育成の取り組み
    桑原慎也 (九州情報通信連携推進協議会)
    九州初の組織・地域の垣根を越えた広域的な産学官連携 ICT 推進組織として、平成 19 年 10 月に設立された九州情報通信連携推進協議会 (KIAI) の、九州全体を見据えた様々な広域連携・情報共有化のための取り組みをご紹介します。

18:00 〜 20:30

夕食

20:30 〜 22:00

[特別セッション] ITRC 的学生セッション

  1. SCTP 中継器を用いた映像伝送手法
    前田朋孝 (京都大学)
  2. ネットワーク上の諸問題と理論的アプローチについて
    森本尚之 (京都大学)
  3. 理想的なクラウドコンピューティングのインフラって?
    早川浩平 (シスコシステムズ)
  4. Proposal of wireless network testbed for future internet
    真野浩 (ルート)
  5. 東京カオマンガイの実装と運用
    中野博樹 (トランス・ニューテクノロジー)
  6. エンドツーエンド NAT
    太田昌孝 (東京工業大学)
  7. 歴史的假名遣講座
    藤川賢治 (NICT)

3 日目 (2009 年 11 月 27 日 (金))

9:00 〜 11:30

[合同セッション ] 担当: CIS/INI 分科会

UPKI 活動紹介および一般

  1. SINET4 の概要について
    漆谷重雄 (国立情報学研究所)
    本発表では、2011 年 4 月から運用開始を予定している次期学術情報ネットワーク (SINET4) の概要について説明を行う。SINET4 では、現在の SINET3 で展開している多様なサービスを継承するとともに、より経済的な高速化、さらなる高信頼化、上位レイヤサービスのための基盤整備などを行うためにネットワーク構成を全体的に見直す予定である。全てのノードはデータセンタに設置し、コアノードとエッジノードの最適配備やアクセス系への WDM 技術の導入などを予定しており、これらの基本的考え方に関して説明を行う。
  2. 一時ローカル証明書を用いるキャンパスローミングの安定性とユーザー利便性の向上
    鈴木孝明、山口一郎、後藤英昭、曽根秀昭 (東北大学)
  3. UPKI 証明書自動発行検証プロジェクトのシステム構築と移行
    西村健 (国立情報学研究所)
    通信の暗号化およびサーバ認証のためのサーバ証明書は、すでに Web セキュリティの基礎となっている。全ての大学等学術機関にパブリックなサーバ証明書を配付することを考える場合、スケーラブルなシステムとするために申請者および申請サーバに対する審査体制をよく検討の上構築しなければならない。本発表では、国立情報学研究所で実施しているサーバ証明書の発行および検証のためのプロジェクトで構築したシステムを紹介し、プロジェクトの移行に伴い明らかになった大学等学術機関と連携する上での課題について述べる。
  4. インタラクティブ教材を活用したセキュリティ教育の推進
    岡田仁志 (国立情報学研究所)
    国立情報学研究所では情報セキュリティポリシー推進部会では大学など高等教育機関向けに情報セキュリティサンプル規程集をとりまとめて提供してきた。それとともに、高等教育機関における学生等への情報セキュリティ教育における講師の負担を軽減しつつ効果的な教育の実現に寄与するために、教材の提供を考えて、その開発を行っている。受講者の集中力を高く維持することをねらって、アニメーションに基づくインタラクティブ教材により、必須の知識の学習と、その習得の確認のための内容とした。さらに、知識の補足のための解説書を加えて、より発展的な知識の獲得も可能とした。その内容と開発意図について講演する。
  5. 京都大学での IC 身分証の導入と認証基盤の構築
    古村 隆明 (京都大学)
    京都大学では 2010 年度に IC 学生証・IC 職員証を発行する。両カードとも建物入退館管理、大学生協と連携した電子マネー等様々なサービスに対応していく。IC 職員証には学内プライベート認証局から発行した PKI 証明書を格納しており、学内のシングルサインオンシステムと連携し、機密性の高いアプリケーションでは PKI 証明書による認証を行う予定である。認証基盤の全体像を紹介し、これらの導入過程で明かになった課題について報告する。
  6. UPKI 学術認証フェデレーション
    片岡俊幸 (国立情報学研究所)
    国立情報学研究所 (NII)では、全国の大学等と連携して、「学術認証フェデレーション (愛称: UPKI-Fed)」の構築・運用を平成 21 年度から本格的に開始した。学術認証フェデレーションとは、学術 e-リソースを利用する大学ならびに学術 e-リソースを提供する機関・出版社等から構成された連合体のことであり、各機関はフェデレーションが定めた規程 (ポリシー) を信頼しあうことで、相互に認証連携を実現することが可能となる。認証連携には Shibboleth を用いる。本発表では UPKI-Fed の考え方と現状、ならびに参加の方法について述べる。

11:30 〜 12:00

クロージング

問い合せ先

PC

  • 松井博也 (CSK-ITM)
  • 北辻佳憲 (KDDI 研究所)

LA

  • 渡辺健次 (佐賀大学)
  • 塚本和也 (九州工業大学)

その他、本研究会に関しての問い合せは、質問フォームで受け付けています。

meet25 program

ITRC meet25 プログラムの詳細です。

1 日目 (2009 年 5 月 21 日 (木))

13:00 〜 13:40

[Room A] ITRC 総会 (委員のみ)

13:00 〜 13:40

[Room B] デモ展示

13:40 〜 13:45

オープニング

13:45 〜 14:10

[Room A] デモ展示内容紹介

デモ展示内容紹介
[Room B]にて行われているデモ展示について、各展示企業から紹介

  • ディーリンクジャパン株式会社
  • 株式会社インテック・ネットコア
  • 富士通株式会社
  • アラクサラネットワークス株式会社
  • 株式会社 CO-CONV
  • ジュニパーネットワークス株式会社

13:45 〜 14:10

[Room B] デモ展示

デモ展示

14:10 〜 15:40

[Room A] 特別セッション 担当: NWGN 分科会

特別セッション「KOREN/JGN2plus Joint Tech Session(remote)」
Co-Chairs: Shinji Shimojo (NICT), Byung-Kyu Kim (NIA)

  1. Future Internet Platform Development Project in Korea
    Jin Ho Hahm (ETRI)
  2. FIRST@PC: Service-oriented Testbed for Future Internet
    JongWon Kim (GIST)
  3. Programmable Network Platform “OpenFlow” as an innovative base platform of GENI
    Atsushi Iwata (NEC)
  4. OpenFlow technology and its experiments
    Hideyuki Shimonishi (NEC)

14:10 〜 15:40

[Room B] デモ展示

デモ展示

15:50 〜 17:20

[Room A] 分科会セッション 担当: JAMINA 分科会

JAMINA 分科会セッション「ITによるヘルスケアー・ニューディールを目指して: インフラからアプリケーションまで」
主査: 辰巳治之、副査: 水島洋、事務局: 穴水弘光

  • 挨拶
    オバマの医療 IT 政策と日本版 EHR
    NPO JAMINA 理事長 田中博 (東京医科歯科大学 教授)
  1. VGN-IX の地域医療支援への応用
    札幌医科大学附属総合情報センター 副所長 明石 浩史
  2. 地域 ICT 遠隔医療版: 道南地域医療連携
    北海道地域ネットワーク協議会 運営委員長 新見隆彦
  3. パーソナルヘルスレコード (PHR) の展望
    東京医科歯科大学 准教授 水島 洋
  4. IT によるヘルスケアー・ニューディール
    札幌医科大学大学院医学研究科 教授 辰巳治之

15:50 〜 17:20

[Room B] デモ展示

デモ展示

2 日目 (2009 年 5 月 22 日 (金))

8:55 〜 12:15

[Room A] 分科会セッション 担当: CIS 分科会

8:55 〜 10:20 クラウドコンピューティング
チェア: 未定

  1. Cloud コンピューティングが与える IT インフラへの変革
    中村彰二朗 (サン・マイクロシステムズ ビジネス開発営業本部 本部長 クラウドコンピューティング統括責任者)
    Cloud コンピューティングは、これまでの IT インフラの考え方と不連続な関係にあり、それに関わる、ユーザー、開発者、IT ベンダーのモデルを根底から見直すことになります。IT が社会インフラへと変貌してゆく方向性を解説します。
  2. アカデミッククラウドによる教育学習支援の展望
    梶田 将司 (名古屋大学情報連携統括本部情報戦略室)
    本発表では、大規模仮想化計算機リソース基盤において、HPC から教育・研究までを対象にした底辺の広いサービスを、動的に構成・提供可能な大学間連携型学術情報プラットフォーム「アカデミッククラウド環境」とその可能性について、教育学習支援に焦点を絞りながら述べる。
  3. プライベートクラウドによるキャンパス内情報基盤の構築
    中川 郁夫 (インテック・ネットコア)
    クラウドコンピューティング技術は、インターネット上のサービスを実現するために開発されてきたもので、ネットワーク上の、多数のコンピューティングリソースを統合して大規模で拡張性の高いアプリケーション基盤を実現する。本発表では、クラウドコンピューティング技術を応用し「プライベートクラウド」として、大学などのキャンパス内に、大規模で拡張性の高いアプリケーション環境を構築する技術について紹介する。

10:30 〜 12:15 マッシュアップ・認証認可
チェア: 未定

  1. 情報流通 (マッシュアップ) 基盤としての Zimbra
    市村 元信 (NTT データ先端技術)
    昨今、各社が教育機関向けに Web メールサービスを提供している。これら Web メールサービスは無料で提供される事が多く、システム運用の繁雑さやシステム構築のコストを気にせずに Web メールサービスの提供が可能となった。しかし、情報流通基盤としてのメールサービスを外部に依存してしまう事により既設サービスとの連係が行い難くなると考えられる。また、そもそも外部にメールデータを預ける事が果たして安全かどうかというセキュリティ上の懸念も存在する。そこで、本発表では、データを手もとでコントロールしつつ、統合的なサービスを実現するためのツールとして、Zimbra の概要を紹介する。
  2. メールを軸としたキャンパス内マッシュアップの実験
    乃村 能成 (岡山大学)
    大学の部局や研究室は、各グループの独立性が非常に高く、組織全体をカバーする単一の情報システムを導入しづらい。連絡や情報交換は、依然としてメールに依るところが大きく、メールへの偏重が仕事の効率を下げる局面も存在する。そこで、発表者は、研究室内にある既存の文書管理やメーリングリスト管理システムをメールを軸として融合 (マッシュアップ) する実験を行った。実験には、マッシュアップに適したメーラである Zimbra を使用した。本発表では、その概要について、デモを交えて紹介する。
  3. 大学間認証連携とその未来
    中村 素典 (国立情報学研究所)
    国立情報学研究所では、Shibboleth を利用した大学間認証連携基盤の構築を進めているが、その概要を紹介するとともに、将来的にその認証連携基盤の上に成り立つであろう学術連携基盤に向けて、どのような課題や要求があるのか議論する。
  4. オープンドメイン証明書自動発行検証プロジェクトにおける自動発行のアーキテクチャ
    島岡 政基 (国立情報学研究所)
    国立情報学研究所では全国の大学等を対象にサーバ証明書を発行する「UPKI オープンドメイン証明書自動発行検証プロジェクト」を開始します。プロジェクトでは、各大学の学内認証基盤と連携することによってサーバ証明書の自動発行が可能な、証明書自動発行支援システムを新たに開発・導入しました。本発表では、自動発行システムを実現する本プロジェクト独自の発行スキームとアーキテクチャについて解説します。

8:55 〜 12:15

[Room B] デモ展示

デモ展示

12:15 〜 13:45

昼食

12:15 〜 13:45

[Room B] デモ展示

13:45 〜 17:00

[Room A] 分科会セッション 担当: UAI 分科会

UAIセミナー
詳細は UAI セミナーのページをご確認ください。

  1. JIS X 8341-3 改正のポイント
    渡辺隆行 (東京女子大学)
  2. 改正版 JIS X 8341-3 に適合した実装方法
    植木真 (インフォアクシア)
  3. 改正版 JIS X 8341-3 を使った試験の方法
    梅垣正宏
  4. オープンソース・スクリーンリーダ NVDA 日本語版
    辻勝利、中村精親 (株式会社ミツエーリンクス)

17:00 〜 17:15

クロージング

問い合せ先

PC

  • 古村隆明 (京都大学)
  • 松井博也 (CSK-ITM)

LA

  • 小林克志 (産業技術総合研究所)
  • 中村一彦 (情報通信研究機構)
  • 松嶋保和 (富士通)

その他、本研究会に関しての問い合せは、質問フォームで受け付けています。

meet24 program

ITRC meet24 プログラムの詳細です。

1 日目 (2008 年 11 月 5 日 (水))

13:00 〜 15:00

オープニング

14:00 〜 17:30

[共催セッション] IA 研究会共催 学生セッション

詳細は、共催研究会のページをご確認ください。

17:30 〜 18:00

[展示デモ紹介セッション] 担当: PC/LA

デモ展示企業

18:00 〜 20:30

懇親会

20:30 〜 22:00

[ナイトセッション] 担当: RIBB 分科会

RIBB 分科会企画: 若手の研究者・技術者をどう育成するか −わくわくするネットワーク研究とは−
チェア: 樋地正浩 (日立東日本ソリューションズ/東北大)
研究者層の平均年齢があがるなか、研究コミュニティの若手研究者をどのようにして増やし、活性化していくかは大きな問題である。本セッションでは、この問題について、議論を深めたい。そのためにまず、RIBB (地域ネットワーク活動分科会) で取り組んでいる「論文書こうプロジェクト」について紹介する。その後、会場も交えて議論を行いたい。

  1. 若手の研究者・技術者をどう育成するか −わくわくするネットワーク研究とは−
    樋地正浩 (日立東日本ソリューションズ/東北大)
    RIBB では、2007 年より、大学の若手研究者の業績になる論文作成を支援することにより、これら若手研究者の RIBB の活動への参画、活動の活性化を目標に「論文書こうプロジェクト」を開催してきた。「論文書こうプロジェクト」は、書かれた (書こうとしている) 論文の構成、内容について、これまで査読経験のある中堅以上の研究者や他の研究者がコメントや指摘を行ない、それにもとづいて論文の内容や書き方をブラッシュアップし、最終的には採録を目指す活動である。対象となる論文は、論文の種の段階から論文を投稿して条件付採録になった論文まで幅広い。論文の種の段階では、論文の章構成の組み立て方や論理構成、比較した方が良い他の研究論文の示唆までを指摘し、条件付採録の段階では、査読者の指摘内容をふまえてどのような修正や回答をすればよいかをコメントしている。
  2. 論文書こうプロジェクトの効能
    柏崎礼生 (北海道大)
    論文書こうプロジェクトに参加することで得られた利点、特にどのような指摘やコメントがどのように役立ったかについて、論文を書く側の視点から報告する。
  • 議論
  • 上記をふまえ、会場を含めて若手の研究者・技術者をどう育成するかについて議論を行いたい。

2 日目 (2008 年 11 月 6 日 (木))

9:00 〜 12:00

[セッション] 担当: CIS/INI 分科会

CIS/INI 分科会
チェア: 未定
第一部

  1. 既存の認証基盤を用いて SAML2.0 IdP を構築する方法に関する一考察
    秋山 豊和 (京都産業大学)
    NII が中心となって進められている UPKI プロジェクトにおいて、大学間連携を推進するために OASIS の標準プロトコル SAML2.0 を用いたシングルサインオンの実証実験が実施されている。大阪大学でも IdP 構築の実証実験に参加している。大阪大学では特に、既存の認証基盤が構築されている大学において、新たに SAML2.0 の IdP による連携を構築する際の問題点について調査を進めている。本発表では、調査状況の中間報告を行う。
  2. 大学間認証連携を利用したロケーションプライバシーを守る匿名 eduroam アカウント
    古村 隆明 (京都大学)
    eduroam は、無線 LAN での 802.1X 認証と、ツリー型に構成された RADIUS proxy により実現された、世界規模の無線 LAN ローミング方式である。利用者は、世界中の eduroam 対応アクセスポイントで、利用者自身の組織で発行された ID とパスワードを用いて認証し、無線 LAN を利用することができる。しかし、認証情報を中継した RADIUS proxy のログ等から、利用者のロケーションプライバシーが侵害される恐れがある。そこで、本研究では、個人を特定できないよう匿名アカウントを利用する方法を提案する。更に、この手法と SAML による大学間認証連携とを組合わせることで、利用者の所属組織すらも特定できない匿名アカウントを実現する手法を提案する。
  3. Dynamic Path Validation を用いた認証局の信頼ドメインの拡張に関する提案
    久保 彰 (シー・エス・イー)、佐藤 周行 (東京大学)
    近年増え続けるフィッシング詐欺や、情報漏洩などのセキュリティ対策として、高等教育機関、および企業において公開鍵基盤の果たす役割は、益々重要視されている。しかし、認証ドメイン間の信頼確立は、閉塞性と硬直性という問題によって、信頼ドメインを容易に拡張できないなど、スケーラビリティ面で多くの問題を抱えている。これらの問題を解決する手段として、証明書パスの検証において保証レベルの概念を追加して証明書パスの概念を拡張する。この拡張された「保証レベル付きのパス」の検証アルゴリズム、および関連するソフトウェアアーキテクチャを提案する。これにより、従来の証明書パス検証に欠けていたパス構築の動的制御、評価レベルを反映したパスの構築などの柔軟性を得ることができる。

第 2 部

  1. マルチキャストによる一斉送信を利用した大容量ファイル複製ツールの開発
    小塚 真啓、丸山 伸 (シー・オー・コンヴ)
    近年、マルチメディア素材や仮想ディスクイメージといった大容量のデータを取り扱う機会が増えている。これらのデータは多数の端末から同時にアクセスされる利用法が多いという特徴もあるが、ファイル共有技術を利用する手法はサーバに負荷が集中し必要なアクセス速度が確保できない。また、ユニキャスト技術を利用してファイル複製する手法では、複製作業に時間がかかりすぎるという問題があった。研究者らはマルチキャスト技術を利用し一度に複数の複製を作る手法により、大容量ファイルの多数の複製を短時間に作成するツールを開発した。このツールでは転送の信頼性を高めるために独自のチェックサムを導入した。また、マルチコア CPU が普及している点にも着目し、複数のバッファを利用した転送の性能向上のためにマルチスレッド技術を利用している。本発表においては、このツールによる転送試験の結果も併せて報告する。
  2. 高遅延環境下でのネットブート Windows の特性と対策
    丸山 伸、小塚 真啓 (シー・オー・コンヴ)
    近年、Windows システムの安定運用とセキュリティの維持のために、ネットブート機構を利用した Windows システムの利用が増えている。この機構によるシステムはディスクアクセスをサーバに対するネットワークアクセスに変換するため、高遅延環境下で利用する際には性能低下が著しいという問題があった。研究者らはこの機構で利用される仮想ディスクの更新頻度が端末からのディスクアクセスの頻度に比して低い点に着目し、この特徴に適応したキャッシュ機構を端末側に導入することで、高遅延環境下においても性能低下を最少化するシステムを開発した。また、このキャッシュ機構によりサーバへの負荷が大幅に削減され、端末数が増えた際にサーバに負荷が集中し性能低下を引き起こす問題も解消した。本発表においては、ネットブート Windows 機構の特性を示すと共に、このキャッシュ機構による性能改善の効果を報告する。
  3. キャンパスネットワークにおける仮想化技術の活用
    森 工 (ジュニパーネットワークス)
    キャンパスネットワークは学部、研究室、学生等からの多様な要求により管理が複雑になる一方で、運用コストの削減も求められている。ネットワークの仮想化技術がこれらの問題に対してどのような解決策を提示できるか紹介する。
  4. 多様な大学間連携のための SINET3 VPN サービス
    中村 素典 (国立情報学研究所)
    広域ネットワークはこれまでインターネット環境を提供するためのバックボーンとしての役割が中心であったが、近年では広帯域化とともに高機能化が進んでいる。中でも VPN サービスへの需要は高く、学術分野においては、大学のキャンパス間ネットワークの構築のみならず、大学等間の多様な連携を実現するために重要な役割を持つようになってきている。本発表では、2007 年度から国立情報学研究所がサービスを開始した SINET3 において提供される多様な VPN サービスを事例を交えながら紹介するとともに、ITRC での活用について考える。

12:00 〜 13:00

昼食

12:00 〜 13:00

ITRC 運営委員会

13:00 〜 15:00

[セッション] 担当: JAMINA 分科会

地域・医療ネットワークの問題解決型研究開発について
チェア: 戸倉 一 (札幌医科大学、ネットワンシステムズ)

  1. 地域・医療ネットワークの問題解決型研究開発
    辰巳 治之、新見 隆彦、明石 浩史、戸倉 一、朝利 敏光 (札幌医科大学)、石田 朗 (北海道大学)、大石 憲且 (ネクステック)、馬場 聡 (北海道総合通信網)
  2. 地方における通信品質向上の実証例と今後の展望 −EoIP 機器 (TP) による VGN−
    大石 憲且 (ネクステック)
  3. 新世代 End-to-end マルチホーム IP–
    藤川 賢治 (情報通信研究機構)
  4. 遠隔医療・生涯教育ネットワークの構築と VGN 活用
    明石 浩史 (札幌医科大学)
  5. 医療情報ネットワークの標準化問題の解決策: 地域 ICT 遠隔医療版
    新見 隆彦 (札幌医科大学)
  6. まとめ
    辰巳 治之 (札幌医科大学)

16:00 〜 18:00

[セッション] 担当: NGN 分科会

アンビエント情報社会の実現に向けたネットワーク基盤技術の研究動向 – 情報工学、社会学、生物学からのアプローチ –
チェア: 笹部 昌弘 (大阪大学)

  1. ブルームフィルタを用いた重複 ACK 検出方式
    山崎 康広、下西 英之 (日本電気)
    我々はパケットサンプリング計測環境下で TCP パケットロスを計測する方式を検討している。これまでは、エクスポータ側でサンプリングを行い、コレクタ側でサンプリングヘッダ情報からパケットロスを推定するという sFlow 型のシステムで検討を行っていた。このシステムのコレクタでは、柔軟に処理の定義を行えるが、処理負荷が重く、システムのボトルネックとなりやすいという問題がある。この問題を解決するため、本研究ではエクスポータ側である一定の処理を行い、その結果をコレクタ側に通知・解析する NetFlow 型のシステムを提案する。この際エクスポータ側では高速な処理が必要となり、複雑な処理が困難であるが、ブルームフィルタを用いることで軽量に必要な処理を取得する方式を提案する。
  2. シェリングモデルを用いた P2P オーバレイネットワークのためのトポロジ構成法の検討
    大崎 博之 (大阪大学)
    近年、ネットワークのさらなる大規模化・複雑化に伴い、ネットワーク全体の制御がますます困難になっている。我々の研究グループでは、社会学的なアプローチを用いた、大規模・複雑ネットワークの制御手法の検討を進めている。人間社会は、膨大な数の人によって構成される大規模複雑システムである。人間社会を正常に機能させているメカニズムに学ぶことにより、大規模・複雑ネットワークの新しい制御手法の実現を目指している。社会学的アプローチによる先駆的な研究として、Singh らが提案している、シェリングモデルを用いた P2P オーバレイネットワークのトポロジ構成法の研究がある。Singh らの手法では、ノードの種類が二種類であることを前提とし、エンド- エンド間のスループットを向上させることを目指していた。本研究では、Singh らの手法を、自然な形で多様性を有するネットワークに拡張するとともに、その特性 (ロバスト性、収束特性、耐故障性) をシミュレーション実験により明らかにする。
  3. 進化ゲーム理論を用いた P2P ファイル共有システムの性能評価
    松田悠介、笹部 昌弘、滝根 哲哉 (大阪大学)
    Peer-to-Peer (P2P) 型ファイル共有システムでは、ノードが協力的にファイルをキャッシュし、他のノードへ提供することでファイル可用性が向上する。しかしながら、ファイルのキャッシングにはストレージの消費、処理負荷、帯域の消費などのコストがともなうため、ユーザが自身の利益のみを優先しキャッシングに対して非協力的な行動をとると、需要の低いファイルがシステムから消失するなどの問題が発生する。そこで本稿では、ユーザの利己的な振る舞いがシステム全体の性能に与える影響を進化ゲーム理論を用いて明らかにする。特に、キャッシングに対する積極性がユーザごとに異なる状況において、ユーザの多様性がファイル可用性の観点で有利に働くことを示す。
  4. アトラクタ選択を用いた MANET クラスタリング
    西川 元、大下 福仁、角川 裕次、増澤 利光 (大阪大学)
    アンビエント環境を実現するためには、時々刻々と変化する環境に適応的に追従する適応型分散システムの開発が必要不可欠である。適応性を実現する手法のひとつとして、大腸菌の振舞いを模倣したアプローチであるアトラクタ選択が挙げられる。本発表では、MANET におけるクラスタリングに対して、アトラクタ選択を利用したアルゴリズムを提案する。クラスタリングとは、ネットワーク中のノードを複数の小規模なグループに分割する問題であり、効率的なネットワーク管理に利用可能である。本発表では、シミュレーションにより提案手法の有効性を示す。

18:00 〜 20:30

夕食

20:30 〜 22:00

[ナイトセッション] 担当: IHK 分科会

IHK 分科会企画: おぢさんのための最新ネット動画配信事情

  1. おぢさんのための最新ネット動画事情
    藤川 賢治 (情報通信研究機構)
  2. 地デジコピー制御の崩壊
    太田 昌孝 (東京工業大学)

22:30 〜 24:00

[ナイトセッション] 担当: PC/LA

故平原正樹先生追悼BOF−

  1. 全般的に
    太田 (東工大)
  2. 九大時代
    岡村 (九大)
  3. 奈良先時代
    後藤 (サイバー大)
  4. MERIT 時代
    中川 (インテック・ネットコア)
  5. ISIT/MIS 時代
    眞野 (ルート)、中野 (TNT)、大森 (筑女)
  6. ISIT 時代
    森岡 (ルート)
  7. CRL/NICT 時代
    小林 (産総研)

3 日目 (2008 年 11 月 7 日 (金))

9:00 〜 11:00

[特別セッション] 担当: PC/LA

新世代ネットワークに向けて — 故平原正樹先生追悼特別セッション —
チェア: 未定

  1. 平原記念シンポジウムの計画
    太田昌孝 (東京工業大)
  2. 端末間通信性能の向上とルータ設計に関する研究開発
    小林 克志 (産業技術総合研究所)
  3. 新世代ネットワークアーキテクチャの研究 −AKARI Project−
    藤川 賢治、原井 洋明 (情報通信研究機構)

11:00 〜 11:30

クロージング

問い合せ先

その他、本研究会に関しての問い合せは、質問フォームで受け付けています。

meet23 program

ITRC meet23 プログラムの詳細です。

1 日目 (2008 年 5 月 15 日 (木))

10:30 〜 10:45 ベンチャービジネスラボラトリー 3F ベンチャーホール

オープニング

10:45 〜 12:15 ベンチャービジネスラボラトリー3F ベンチャーホール

NGN 分科会セッション 担当: NGN 分科会

NGN 分科会
チェア: 笹部 昌弘

  1. ローカルリルート方式による AS 間経路制御安定性向上について
    鈴木孝明、鈴木一哉、柳生智彦、地引昌弘 (NEC)
    インターネットバックボーンにおける AS 間経路制御プロトコルとして、BGP-4 が用いられている。現在、AS 間ネットワークでは、1 日に 50 万件以上もの BGP メッセージが流れている。経路制御メッセージの増加により、ルータ負荷の増加、さらに、パス情報の頻繁な更新によるネットワークの不安定化が問題となっている。経路制御メッセージの増加原因の一つに、ネットワーク障害によるパス情報更新のための経路制御メッセージ送信が考えられる。本発表では、ネットワーク障害によって経路制御メッセージ数が増大する問題を緩和するため、障害が発生したローカルなエリアでパス情報の更新を行う LR-BGP (Local RerouteBGP) を提案する。LR-BGP は各宛先に対してローカルに代替パスを選出し、代替パス沿いのみに経路制御メッセージを送信することでメッセージ数を削減する。シミュレーション評価の結果、ネットワーク全体として、経路制御メッセージ数が平均で 50% 以上、最大で約 80% 削減できることを検証した。また、ネットワークトポロジーが効果に与える影響についても検証を行った。
  2. センサネットワークのための進行波型通信機構
    谷口義明、若宮直紀、村田正幸 (大阪大学)
    我々の研究グループでは、ノード間、ネットワーク間、さらにレイヤ間の相互作用を通じて自己組織的にネットワークシステム全体が制御される、拡張性、柔軟性、頑健性を有する自己組織型新世代ネットワークアーキテクチャを提案している。本報告では、基本となる非線形制御の一つであるパルス結合振動子モデルを応用した、自己組織型センサ情報収集機構を提案している。提案機構は、複数のセンシング機能を有するセンサノードからなるセンサネットワークを対象に、センシング対象やセンシング状況に応じた柔軟な情報収集を実現する。シミュレーションにより提案機構の有効性を示す。
  3. iSCSI 複数コネクション多重度制御機構の設計と実装
    井上史斗、大崎博之、野本義弘、今瀬真(大阪大学)
    本報告では、広域・広帯域ネットワークにおいて、iSCSI のスループットを最大化する複数コネクションの多重度制御機構 iSCSI-APT (iSCSI with Automatic Parallelism Tuning) を提案するとともに、その有効性を実験によって示す。近年、SAN (Storage Area Network) を構築するためのプロトコルとして、コストの低さ・既存のインフラ流用の容易さなどから iSCSI が注目されている。しかし、広域・広帯域ネットワークにおいて iSCSI のスループットが低下するという問題が指摘されている。iSCSI は、一つの iSCSI セッション内に複数のコネクションを確立しデータ転送を行なう複数コネクション機能をサポートする。しかし、これが有効に機能するためには、複数コネクションの多重度をネットワーク環境に応じて適切に設定しなければならない。そこで本稿では、ネットワーク環境に応じて複数コネクションの多重度を自動的に調整する機構 iSCSI-APT を提案する。さらに、実装した iSCSI-APT を用いた実験により、iSCSI-APT は iSCSI スループットを最大化できることを示す。

10:45 〜 12:15 ベンチャービジネスラボラトリー3F ミーティングルーム

研究発表セッション 担当: PC

研究発表
チェア: 曽根 秀昭

  1. 仮想計算機の複製に基づく規模適応性に優れたサーバ構築システムの設計と実装
    神屋郁子、下川俊彦 (九州産業大学)
  2. 大規模キャンパス無線 LAN の構成と機器の要件
    大和純一 (東北大)、若山永哉 (東北大)、渡邊義和 (NEC)、後藤英昭 (東北大)、山野悟 (NEC)、曽根秀昭 (東北大)
  3. テストベッドネットワーク再構成における経路制御方法の検討
    中村一彦 (NICT)、山本成一 (東京大学)、小林和真 (倉敷芸術科学大学)、下條真司 (NICT)、曽根秀昭 (東北大学)
  4. 信頼性 99.9999% に向けて、ネットワーク機器における機能と実装
    森 工 (ジュニパーネットワークス)

12:15 〜 13:15 ベンチャービジネスラボラトリー 3F ミーティングルーム

昼食/運営委員会 (ITRC 運営委員のみ)

13:15 〜 14:45 情報連携基盤センター (ITC) 4F 演習室

UAI 分科会セッション 担当: UAI 分科会

UAI 分科会「UAI セミナー」

  1. Web アクセシビリティ概論
    渡辺隆行 (東京女子大学)
  2. アクセシブルなコンテンツ、ナビゲーション、フォーム
    山口俊光
  3. WCAG 2.0 最新情報
    梅垣正宏
  4. JIS X 8341-3 改正の方針
    渡辺隆行 (東京女子大学)

詳細は UAI セミナーのページを御覧ください。14:45 以降は引き続き UAI セミナーを併催いたします。

14:45 〜 15:30 ベンチャービジネスラボラトリー 3F ベンチャーホール (展示内容紹介)、ベンチャービジネスラボラトリー 3F ベンチャーホールラウンジスペース (デモ展示)

デモ展示紹介 担当: PC/LA

デモ展示団体一覧

  • 有限会社シー・オー・コンヴ
  • 日本電気株式会社
  • SAMTK マルチプラットフォーム対応多地点間通信基盤ソフトウェア 名古屋大学大学院工学研究科電子情報システム専攻
  • サン・マイクロシステムズ株式会社

15:30 〜 17:30

[招待講演セッション] 担当: PC/LA

※このセッションは情報処理学会 CMS 研究グループとの共催です。

オープン時代における大規模組織のアイデンティティ管理

  1. 趣旨・講演者紹介
    梶田将司 (名古屋大学)
  2. IC カードを核とした名古屋工業大学におけるアイデンティティ管理 〜1 年間の運用から〜
    齊藤彰一 (名古屋工業大学情報基盤センター 准教授)
    • ID として IC Card 導入
    • 文部科学省特別研究経費の支援により実施
    • 製品ベース (Sun Java IdM) のアイデンティティ管理
    • 講演者の齊藤氏は、名古屋工業大学の ID 管理システムにおいて、プロビジョニングを含むすべての事項を一手に担当されている専門家である
    • 参考 URL
      • http://www.ssn.nitech.ac.jp/~shoichi/
      • http://www2.itc.nagoya-u.ac.jp/pub/pdf/pdf/vol06_04/317_319salon.pdf
  3. 名古屋大学におけるアイデンティティ管理 -生涯 ID としての名古屋大学 ID-
    内藤久資 (名古屋大学多元数理科学研究科・情報連携統括本部)
    • 講演者の内藤氏は、学内統一認証基盤の構築を黎明期から取り組み、CAS^2 (Central Authentication and Authorization Service) の研究開発等、実践的な研究開発を実施
    • 生涯 ID として名古屋大学 ID の導入
    • オープンソースベース・独自対応ベースのアイデンティティ管理
    • 参考 URL
      • http://ci.nii.ac.jp/naid/110004734709/
      • http://www.internetconference.org/ic2007/PDF/regular-paper/naito-hisashi.pdf
  4. 戸籍の電子化にあたっての名前表記問題
    竹中稔 (富士ゼロックスシステムサービス株式会社公共システム事業部)
    • 戸籍における名前表記の問題の現状と課題を整理
    • 講演者の竹中氏は、公共システムの現場において直面している問題に詳しい
  5. 討論
    チェア: 梶田将司

18:00 〜 20:00 グリーンサロン東山 レストラン花の木

レセプション

2 日目 (2008 年 5 月 16 日 (金))

9:00 〜 10:30 ベンチャービジネスラボラトリー3F ベンチャーホール

RIBB 分科会 ミーティング 担当: RIBB 分科会

一般の方の参加はできません。

9:00 〜 10:30 文系総合館 7F オープンホール

CIS/INI 分科会合同セッション 担当: CIS/INI 分科会

※このセッションは情報処理学会 CMS 研究グループとの共催です。

  1. キャンパス情報システムの属性連携フレームワークの検討状況
    秋山豊和、岡村真吾、寺西裕一
  2. 大学間無線 LAN ローミングのためのリソースアクセス制御手法
    後藤英昭、渡邊義和、曽根秀昭
  3. IC カード職員証および学生証の発行と氏名表記問題について
    久保仁、内藤久資
  4. シングルサインオンに対応した遠隔地からの電子ジャーナル利用事例
    山本哲也
  5. 不正抑止を考慮した出席確認システムに関する基礎的検討
    河田貴司、湯瀬裕昭、吉田雄紀

午後は引き続き CMS 研究会を併催いたします。プログラムの詳細は CMS 研究会へお問い合わせください。

10:45 〜 12:15 ベンチャービジネスラボラトリー 3F ベンチャーホール

RIBB 分科会セッション 担当: RIBB 分科会

RIBB 分科会
チェア: 中川郁夫

  1. オーバレイによる地域 IX の効果の一例
    大石憲且 (NPO 法人 北海道地域ネットワーク協議会)
  2. 複数のアプリケーションを導入することによるブロードバンド整備
  3. ラスト 1 マイル問題への挑戦
    菊池豊 (高知工科大学)
  4. 山梨県情報ハイウェイの民間運用
    羽田友和 (株式会社デジタルアライアンス)

12:15 〜 13:15

昼食

13:15 〜 14:45 ベンチャービジネスラボラトリー 3F ベンチャーホール

[特別セッション] 担当: NICT

新世代ネットワーク + JGN2plus (Overlay の概要)
中尾彰宏 (NICT/東京大学)

  1. JGN2plus の現状
    下條真司 (NICT/大阪大学)
  2. PlanetLab Research Activities
    中尾彰宏 (NICT/東京大学)
  3. PlanetLab Applications and Federation
    中内清秀 (NICT)

15:00 〜 16:30 ベンチャービジネスラボラトリー 3F ベンチャーホール

[特別セッション] 担当: NICT

新世代ネットワーク + JGN2plus (Overlay の概要)
中尾彰宏 (NICT/東京大学)

  1. Overlay Weaver とその PlanetLab 上での運用
    首藤一幸 (ウタゴエ/NICT)
  2. オーバーレイネットワークを用いたトラヒック制御と分散測定
    亀井聡、川原亮一 (NTT)
  3. PlanetLab の計測結果を用いたオーバーレイルーティングの性能評価
    長谷川剛 (大阪大学)
  4. P2P エージェントプラットフォーム PIAX とその応用
    寺西裕一 (大阪大学)
    P2P オーバーレイ技術とエージェント技術を融合し、様々な情報を自律分散的に処理することで、さまざまなユビキタスコンピューティング応用を可能とするプラットフォーム PIAX について紹介する。
  5. 全体質疑

16:30 〜 16:45 ベンチャービジネスラボラトリー 3F ベンチャーホール

クロージング

問い合せ先

PC

  • 大崎博之 (大阪大学)

LA

  • 秋山豊和 (京都産業大学)
  • 梶田将司 (名古屋大学)

その他、本研究会に関しての問い合せは、質問フォームで受け付けています。

meet22 program

ITRC meet22 プログラムの詳細です。

1 日目 (2007 年 11 月 7 日 (水))

13:45 〜 14:00

オープニング

14:00 〜 16:00

[セッション] 情報セキュリティ人材育成 担当: 岡部、高倉

  1. NPO による人材育成 -和歌山での事例から-
    上原 哲太郎 (NPO 法人情報セキュリティ研究所・副代表理事)、川橋 裕 (NPO 法人情報セキュリティ研究所・和歌山大学システム情報学センター)
    和歌山にある NPO 情報セキュリティ研究所は、住基ネット /LGWAN 稼動にかかる自治体情報セキュリティポリシー策定支援を主なミッションとして設立された団体であるが、現在その活動内容を教育機関向けのセキュリティ対策支援、一般向けのセキュリティ啓蒙活動、そして人材育成活動に広げている。本講演では NPO が行っている人材育成活動である「自治体情報セキュリティ内部監査人育成」「学生対抗 IT 危機管理コンテスト」そして「白浜 IT 危機管理塾」について紹介する。
  2. 電子情報通信学会ネットワーク運用ガイドライン検討 WG の活動の経緯と今後の展開について
    小川 賢 (神戸学院大学)
    電子情報通信学会ネットワーク運用ガイドライン検討 WG は情報ネットワークの健全な運用・利用の実現のために高等教育機関におけるネットワーク運用ガイドラインを策定し、ガイドラインの改訂、普及活動を行ってきた。2006 年度からは国立情報学研究所学術情報ネットワーク運営・連携本部が設置した国立大学法人等における情報セキュリティポリシー策定作業部会と合同で、政府機関統一基準を踏まえ各大学の実情に合わせて情報セキュリティポリシーを策定する際の参考として役立つよう、標準的かつ活用可能な情報セキュリティ規程群をサンプル規程集とその解説を提供するために活動してきた。本講演では、高等教育機関におけるセキュリティポリシーを推進するために活動してきたガイドライン WG の活動の経緯と今後の展開について紹介する。
  3. APAN Security WG の活動とアジアでのセキュリティ研究の状況
    笠原 義晃 (九州大学)
    APAN Security Working Group は 2003 年 8 月に BoF として始まり、2005 年 8 月から正式に WG となって、半年に一回の APAN 会合において定期的に Workshop を開催している。本発表では、近年のアジア環太平洋地区におけるセキュリティ関連研究トピックとして、ここ数回の Workshop における発表を紹介する。
  4. 米国における Internet2 等による セキュリティ意識向上ビデオコンテストの紹介
    岡村耕二 (九州大学)
    米国 EDUCAUSE/Internet2 Computer and Network Security Task Force、National Cyber Security Alliance および Research Channel が主催している、大学におけるセキュリティ意識向上のためのビデオコンテストについて、簡単に紹介する。http://www.researchchannel.org/securityvideo2007/
  5. 情報通信の現状と情報セキュリティ分野の人材育成について
    村上聡 (総務省情報セキュリティ対策室)
    情報通信分野の現状、政府が取組む情報セキュリティ対策等、そして ICT 環境が変化する中で求められる情報セキュリティ分野の人材像について概観する。
  6. 社会的 IT リスク軽減のための情報セキュリティ技術者・実務者育成
    砂原 秀樹 (奈良先端科学技術大学院大学)
    新しい人材育成プログラムとして標記が今年度からスタートし、ITRC のメンバーも深く関連しています。スタートに当たって、その内容を紹介するとともに、我が国における高度セキュリティ人材像、そのあり方について深く議論したい。

16:00 〜 16:30

休憩/デモ展示内容紹介 & デモ展示

16:30 〜 18:30

[セッション]JAMINA 分科会 担当: 辰巳治之

  1. イントロダクション
    JAMINA 分科会主査: 辰巳治之 (札幌医科大学)
    • 地域および医療ネットワークの問題解決型技術開発 (052301001)
    • Solution Oriented TeChnology DevelOPment for Country-side and Medical Network (Implementation of Virtual Global Network)
    • 総務省: 戦略的情報通信研究開発推進制度 (SCOPE)
  2. SCOPE ネットワークの医療系アプリケーション: ICT 利用地域医療支援
    明石浩文 (札幌医科大学総合情報センター 副所長)
  3. 地方のインターネット通信品質向上に資する設計手法 VGN への応用
    大石憲且 (ネクステック株式会社 代表取締役)
  4. 終点アドレス情報のみでの経路制御を行う IPv6 マルチホームの提案
    藤川 賢治 (ルート (株))
  5. -地域及び医療ネットワークの問題解決型技術開発- SCOPE 実証実験事例報告
    新見 隆彦 (札幌医科大学大学院医学研究科生体情報形態学)
  6. 戦略的防衛医療構想 ver 2.0 の実現にむけて: ネットワーク?、情報?、コミュニケーション?、心?
    辰巳治之

18:30 〜 20:30

夕食 (懇親会)

20:30 〜 22:30

[学生セッション] 学生発表 担当: 岡村耕二

  1. CDNにおけるミラーサーバのコンテンツ同期状況の改善手法に関する研究
    岩佐宗幸 (九州産業大学)
    CDN におけるミラーサーバの中には、コンテンツの同期が出来ていないサーバが存在するという問題がある。本研究ではコンテンツ同期状況の改善を目的とし、部分ミラーサーバを用いることを提案する。本発表では、実際に運用されているミラーサーバのコンテンツ同期状況の調査結果を報告する。また、利用者の利便性に着目し、取得したいファイルを保持するミラーサーバを自動選択するシステムの実装について述べる。
  2. 財産比べプロトコルを利用した Shibboleth の認可決定モデルの提案
    高木俊宏 (京都大学)
    本発表では、連携アイデンティティを実現する SAML ベースの仕様である Shibboleth の下での属性交換の拡張を提案する。従来の Shibboleth では、ユーザの属性交換において必要以上に詳細な属性情報を SP へ提供する危険性があった。そこで先行研究においてユーザの属性が満たすべき条件を SP から IdP へ提示し、IdP から SP へ条件の判定結果を“true/false/unanswerable”として伝えることによりユーザの認可に必要な属性情報を交換する手法が提案されている。しかしこの手法では、SP の認可の条件の基準が IdP に漏れてしまうという問題がある。本発表では、条件の判定に財産比べプロトコルを適用することで SP が認可の条件にどのような基準を設けているかという情報が IdP に漏れないような認可の仕組みを提案する。
  3. SCTP を用いたリアルタイム型ストリーミングシステムの構築
    前田朋孝 (京都大学)
    トランスポート層の次世代プロトコルである SCTP を用いてリアルタイム型ストリーミングシステムを構築したいと考えています。これによりトランスポート層の拡張および切れそうだというメッセージを事前に送ることでとぎれないリアルタイム性を持ち、かつ SCTP を用いることで移動可能な系端末を用いたストリーミングシステムができます。
  4. Information Sharing Web Service
    岡田満雄 (京都大学)
    近年、Web は世界中の人々に利用され、莫大な量の情報を共有すると共に最大のプラットフォームの地位を築きあげ、実社会での情報のやり取りにも変化をもたらしている。ユーザは莫大な情報の中から特定の情報を選別するためには、ユーザに情報検索などのリテラシーやスキルが求められる。しかし、他人からの情報提供により、検索では得ることが出来なかった情報を得ることが可能になる。その結果 Web 社会と現実社会のギャップを埋めることにより、さらに現実に近い精度の高い情報共有が可能になる。
  5. SkipGraph のマルチキー拡張の紹介
    小西 佑治 (大阪大学大学院情報科学研究科)
    SkipGraph は分散ハッシュテーブルとは異なる側面をもつ構造化オーバレイネットワークである。しかし、各ピアが単一キーしか保持しない状況が前提となっており、これは実際の利用時に想定される状況とは異なる。そこで我々は、各ピアが複数キーを保持可能とし、それに伴い生じるルーティングのホップ数増加問題を解決する SkipGraph のマルチキー拡張を既に提案している。本発表では SkipGraph やそのマルチキー拡張の紹介、およびシミュレーションや PlanetLab にて提案手法を評価時に困ったこと・得られた知見等を述べる。

2 日目 (2007 年 11 月 8 日 (木))

9:00 〜 11:00

[セッション] NGN 分科会 担当: 大崎博之

  1. Availability of US R&E network – viewpoint from IGP –
    小林 克志 (産総研)
    US R&E ネットワークである Abilene では計測基盤を Abilene observatory として提供してきた。そのなかで IGP 情報データセットも提供されている。このデータセットを解析したのでこれを紹介する。
  2. オーバレイネットワークによるスケーラブルなフロー品質制御方式
    藤田 範人、浜 崇之、地引 昌弘 (NEC)
    オーバレイネットワークを用いたフロー単位の品質制御方式とその実装について述べる。提案方式は拡張トランスポートプロトコルによる仮想リンク品質制御、オーバレイ QoS ルーティングによる輻輳回避機構を備える。特にオーバレイ QoS ルーティングについて、スケーラビリティ向上方式およびその評価結果について詳細に示す。
  3. FSIM: 大規模ネットワーク性能評価のためのフローレベルシミュレータ
    作元 雄輔、浅井 亮太、大崎 博之、今瀬 真 (阪大)
    大規模ネットワークの性能評価のための、フローレベルシミュレータ FSIM (Fluid-based SIMulator) を提案するとともに、実装した FSIM を用いてその有効性を検証する。フローレベルシミュレータ FSIM は、従来のフローレベルシミュレータよりも高精度かつ高速なシミュレーションが可能であるという特徴を持つ。シミュレーション精度の向上のため、より高精度な流体近似モデルを採用する。また、シミュレーション速度の向上のため、フローレベルシミュレーションで用いられる、微分方程式の数値計算アルゴリズムを高速化する。さらに、フローレベルシミュレータ FSIM は、既存のネットワーク性能評価ツールとの高い親和性を実現する。また、実装したフローレベルシミュレータ FSIM を用いた実験を行い、FSIM のシミュレーション速度、精度、メモリ使用量を評価する。その結果、フローレベルシミュレータ FSIM は、従来のフローレベルシミュレータよりも高い精度を維持しつつ高速でかつ低メモリ使用量でシミュレートできることを示す。
  4. 無線ネットワーク容量を最大化する通信距離の導出
    時任 宏、笹部 昌弘、中野 博隆 (阪大)
    無線アドホックネットワークでは、領域内におけるノード数の増加にともない、電波の衝突によるネットワーク容量の低下が問題となる。特に、送受信ノードが互いの送信電力範囲内に存在しない場合には、他のノードを経由して情報を交換するマルチホップ通信が必要となり、その場合にはホップ数の増加に伴いスループットが低下してしまう。限られた電波資源を有効に活用するための方法として、送信ノードが通信範囲を調整することにより、領域をノード間で空間的に分割することが考えられる。その際、次ホップのノードまでの距離を通信距離とすることができれば、ネットワーク容量の大幅な改善が期待できるが、他ノードとの距離を高精度で計測することは困難であると考えられる。そこで本研究では、すべてのノードが均一な通信距離を用いた場合に、領域全体のネットワーク容量を最大化する通信距離を解析とシミュレーション評価により明らかにした。その結果、ネットワーク容量を最大にする通信距離はノード密度に依存し、ネットワーク容量の最大値はノード密度に依らない値をとることが明らかになった。さらに、通信範囲の調整を行わない場合と比べて1.8倍のネットワーク容量を実現できることを示した。
  5. Almost-all Optical Router for Tbps Backbone with Practical Optical Buffer
    太田昌孝 (東工大)

11:00 〜 13:00

昼食/ITRC 幹事会/デモ展示

13:00 〜 15:00

[セッション] IHK 分科会 担当: 太田昌孝

  1. ニコ厨によるニコニコ動画紹介
    藤川 賢治 (ルート)
  2. 有線放送におるインターネットコンテンツの利活用について
    真野 浩 (ルート)
  3. 国会審議のインターネット配信とフェアユース
    著作権法改正に向けた私的録音小委員会中間整理
    太田 昌孝 (東京工業大学)

15:00 〜 15:30

休憩/デモ展示

15:30 〜 17:30

[特別セッション] 担当: PC

日本版 SOX 法 (金融商品取引法の内部統制規定の通称) とインターネットとの係わりについて
2008 年 4 月から、上場企業を対象に日本版SOX法が適用されます。内部統制への関心が高まり、情報セキュリティとの兼ね合いで、IT の経営への期待も高まっていますが、社会基盤のひとつとなっているインターネットとの係わりについては、あまり議論されていません。日本企業でニューヨーク証券市場に上場し、いち早く米国 SOX 法の対象企業となった京セラ様の取り組みを紹介して頂き、その事例を踏まえて、今後のあり方について議論したい。

  1. 京セラグループの企業改革法 (SOX 法) への取り組みについて
    上原 始氏 (京セラコミュニケーションシステム (株) 内部監査室)
  2. IT 統制における導入事例 -ネットワークセキュリティ対策の重要性-
    内山 英子 (京セラコミュニケーションシステム (株) セキュリティ事業部)

17:30 〜 17:45

休憩/デモ展示

17:45 〜 18:45

[テクニカルセッション] デモ展示説明 担当: PC

  1. Secure and Optimize from Within
    ワールドビューテクノロジー & GIGAFin 社
  2. L2 + コンパクトセキュアギガスイッチ「DGS-3200-10」のご紹介
    武末 崇 (ディーリングジャパン社)
    ディーリンクジャパン株式会社は、D-Link Unified Endpoint Security Solutionを提唱した L2 + コンパクトセキュアギガスイッチ「DGS-3200-10」を展示いたします。ネットワークの出入り口であるエンドポイントに設置するだけで強固なセキュリティを実現します。エッジで利用できる低価格、かつ簡単設置でネットワーク全体のセキュリティを高め、PC 検疫ソリューション、様々な認証方式にも対応、内部統制にも効果あります。

18:30 〜 20:30

夕食/デモ展示

21:00 〜 22:30

[BOF] Meet23 以降の活動検討 BOF 担当: PC

  1. Meet23 以降の活動検討 BOF
    運営委員会で議論仕切れなかった今後の活動について、より多くの方の知恵を借りたい。

3 日目 (2007 年 11 月 9 日 (金))

9:00 〜 11:00

[セッション] 地域ネットワーク活動分科会 (RIBB) 担当: 中川郁夫

  1. MPLS-IX におけるマルチラテラル相互接続の実現について
    楠田 友彦 (インテック・ウェブ・アンド・ゲノム・インフォマティクス株式会社)
    MPLS-IX において Route Server によるマルチラテラル相互接続を実現する仕組みについて提案する。この仕組みを用いることで、ユーザは、MPLS や BGP の設定を変更することなく相互接続を自動的に拡大することが可能になるため、ユーザの運用負荷を大幅に抑えることができる。
  2. 地域コンテンツと次世代ネットワークのありかた
    馬場 聡 (北海道総合通信網株式会社 ネットワークソリューション部 部長)
    地元放送局と協業した「教養講座のネット配信」や「Podcasting」といった北海道におけるコンテンツ流通の取り組み、IX など地域網実験、NGN や地上ディジタル放送、ユビキタスなど事業環境の変化に直面する地域通信事業者の実態などを例示しながら、情報インフラの視点を含めて、高度利用および流通の最適化を意識した「地域(北海道)におけるコンテンツのありよう」について述べ、発信者、受信者双方の立場で地域の振興について考えたい。
  3. 未定
    中川郁夫 (インテック・ネットコア)
  4. 地域コンテンツのビジネスモデルについて
    菊池 豊 (高知工科大学)
    地域活性化やインフラ整備促進の観点より地域コンテンツが充実してそれが流通することが望ましい。しかしながら、地域コンテンツは必ずしも充実していない上、特定のキーマンや助成金に依存する傾向にある。これを是正するためには、参加主体が経済的な観点から関与し継続性のある社会的枠組みを構成する必要があると考える。我々は、この課題に対して 2 年間のプロジェクトを通して解決を試みる。今回は活動の 1 年目の中間報告を行い、会場と議論を行いたいと考える。

11:00 〜 12:00

クロージング

問い合せ先

PC

  • 松井博也 (CSK)
  • 岡村耕二 (九州大学)

LA

  • 上原哲太郎 (京都大学)
  • 古村隆明 (京都大学)

その他、本研究会に関しての問い合せは、質問フォームで受け付けています。